Various Artists "Phil Spector - The Anthology '59-'62 (3 CDs)" [NotNow NOT3CD091] Sam Cooke "Complete Singles 1956-1962" を HMV で予約するとき,「まとめ買い」割引の適用を受けるために同時に注文した CD の一つ。
リイシュー専門のレーベルとして怒涛の快怪進撃を続けている NotNow からのリリース。
デジパック仕様で,収録曲のタイトルとアーティストのリスト以外には,Songwriters & Recording Dates(←読みにくくて役に立たない) とわずかなライナーノートがケースに印刷してあるだけ。
せめて各曲のチャート・データくらいは掲載してもらいたかったが,値段が値段だけに文句は言えない。
気になったらネット上で検索すればそこそこの情報を得ることができるし・・・。
ジャケ写の背景は,"Back To Mono" の明らかなパクリ・・・(^_^;)
Rolling Stones が初期に Phil Spector や彼の右腕的な存在だった Jack Nitzsche から受けた影響は大きかったし,Sam Cooke のバックで演奏していたミュージシャンと Phil Spector が使っていたミュージシャンには,共通しているメンバーが少なからずいた。
CD 3枚で全75曲。ソロもグループも,男も女も,黒も白も・・・と種々雑多で,曲調も様々。
1962年までの作品集なので,いわゆる典型的な Wall Of Sound の曲は The Crystals 'He's A Rebel' くらいで,それ以前の試行錯誤によるプロトタイプのような作品が多い。
それだけに,Dan Penn が "We'd try to get the big Phil Spector Wall Of Sound."("The FAME Recordings" p.12) と語っている Wall Of Sound のエッセンスは聞き取りやすいかもしれない。