ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2013年02月18日(月)
Phil Spector - The Anthology '59-'62
Various Artists "Phil Spector - The Anthology '59-'62 (3 CDs)" [NotNow NOT3CD091]

Sam Cooke "Complete Singles 1956-1962" を HMV で予約するとき,「まとめ買い」割引の適用を受けるために同時に注文した CD の一つ。
リイシュー専門のレーベルとして怒涛の怪進撃を続けている NotNow からのリリース。
デジパック仕様で,収録曲のタイトルとアーティストのリスト以外には,Songwriters & Recording Dates(←読みにくくて役に立たない) とわずかなライナーノートがケースに印刷してあるだけ。
せめて各曲のチャート・データくらいは掲載してもらいたかったが,値段が値段だけに文句は言えない。
気になったらネット上で検索すればそこそこの情報を得ることができるし・・・。
ジャケ写の背景は,"Back To Mono" の明らかなパクリ・・・(^_^;)

Rolling Stones が初期に Phil Spector や彼の右腕的な存在だった Jack Nitzsche から受けた影響は大きかったし,Sam Cooke のバックで演奏していたミュージシャンと Phil Spector が使っていたミュージシャンには,共通しているメンバーが少なからずいた。

CD 3枚で全75曲。ソロもグループも,男も女も,黒も白も・・・と種々雑多で,曲調も様々。
1962年までの作品集なので,いわゆる典型的な Wall Of Sound の曲は The Crystals 'He's A Rebel' くらいで,それ以前の試行錯誤によるプロトタイプのような作品が多い。

それだけに,Dan Penn が "We'd try to get the big Phil Spector Wall Of Sound."("The FAME Recordings" p.12) と語っている Wall Of Sound のエッセンスは聞き取りやすいかもしれない。

Wall Of Sound について,Dr.John は次のように語っている。
「スペクターのギグは興味深いものだった。スタジオは,三十挺のバイオリンと十本のホーン,一群のキーボード,ベース,ギター,ドラムで埋めつくされ,それらの音にエコーがかけられてミックスされると,彼独特の「ウォール・オブ・サウンド」の出来あがり。だが私は,『これはいったいなんなんだ?』と思ったものだ。ニューオリンズでは,これくらいの音ならたったの六人で出していた。リズム・セクションと2本のホーンだけで,同じ厚みを出すことができた。なのにここでは,こんなにたくさんの人間を集め,妙なリバーブをかけて,これだけの音しか出せない。私には少しも理解することができなかった。私にとってそれは,頂くものをさっさと頂くための仕事でしかなかった。」(pp.199-200 『フードゥー・ムーンの下で』ドクター・ジョン,ジャック・ルメル 共著 森田義信 訳 ブルース・インターアクションズ 刊)

ニューオリンズのサウンドについては,いろいろな編集盤が出ていて,当時,ニューオリンズを代表していた Cosimo Matassa のスタジオで録音された楽曲を集めたコンピレーションもあるので,聴き比べてみるとおもしろい。
● V.A. "The Cosimo Matassa Story (4 CDs)" [PROPERBOX 129]
● V.A. "Gumbo Ya Ya - The Cosimo Matassa Story Volume 2 (4 CDs)" [PROPERBOX 174]


収録曲の中で,個人的に思い入れが大きいのは,↓
The Paris Sisters - I Love How You Love Me @Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=cxLzJXpBYJo

 ただし,思い出に残っているのは,↑ のオリジナルではなく,日本語のカバー・バージョン ↓
わすれたいのに @Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=xF9HgnB1jo0

 モコ・ビーバー・オリーブ の中で,当時お気に入りだったのは「あなたのモコ」(高橋基子) オネエサマ・・・(^_^;)
 その後この曲に出会ったのも,やはりカバーだった ↓
◎ Bryan Ferry "These Foolish Things" [EG VJD-28063] -1973
Bryan Ferry I Love How You Love Me (HQ) @Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=GHlcyvVTIbY


2013年2月18日 11時05分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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