『義経になった男』 平谷美樹 著,ハルキ文庫 刊
(一)三人の義経,(二)壇ノ浦,(三)義経北行,(四)奥州合戦
非常に面白かった本なので,そのうち紹介するつもりだったのだが・・・。
<訃報>小松左京さん80歳 「日本沈没」など執筆
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110728-00000054-mai-soci
ご冥福をお祈りしたいけれども,中断したままの 『虚無回廊』 は,いったいどうなってしまうのだろう・・・?
表題の文庫本の著者である平谷美樹は,第1回小松左京賞を受賞した作家。
□ 『エリ・エリ』 ハルキ文庫
↑ の解説(堀晃) によると,単行本の帯に寄せられた小松左京氏の言葉は,「『人類の知性』と『神の領域』の相克を描破した壮大な作品。これぞ真正の SF だ。」
そんな「SF 作家」が,誰もが知っている「源義経」の物語を,新しい視点と奇想天外な設定の元に描いた長編歴史小説なのだから,面白くないわけがない・・・と言ってしまえばそれまでなのだけれども,その通りなのだから仕方がない・・・(^_^;)
本書の中に,興福寺の阿修羅像が登場する場面があるが,それはおそらく,小松左京と並ぶ日本 SF 創成期の巨人である 光瀬 龍 へのオマージュにちがいない。
平谷美樹さんには,「SF 作家」や「時代小説作家」のほか,「実録怪談収集家」という一面もある。
□ 『百物語 第10夜―実録怪談集』 ハルキ・ホラー文庫
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2011年7月29日 01時17分
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