Ronnie Milsap "My Life" [RCA/BMG 82876-80895-2]
1. You Don't Know My Love 2. It's All Coming Back To Me Now 3. My Life 4. If It's Gonna Rain 5. Time Keeps Slipping Away 6. Why Can't I 7. A Day In The Life Of America 8. Somewhere Dry 9. Local Girls 10. Every Fire 11. Accept My Love
今年,発売された Ronnie Milsap の最新作。
CD を1枚 聴いただけで,手放しで褒めちぎってしまったため,新作がボロボロだったらどうしよう・・・という不安も頭の片隅にはあったが,全くの杞憂だった。
もう還暦を超えている (Mick Jagger より一つ若い) というのに,この声の張り・伸び・艶はどうだ。とても人間業とは思えない。
Johnny Adams の遺作となった "Man Of My Word" のライナー (Leo Romano) が,Nobody holds a note and ends a note like Johnny Adams. という一文で始まっていたが,ここにも,一人,いた。
晩年の Johnny Adams のような,枯淡の境地に達した味わい深さは,わずかに不足しているかもしれないが,こんなに元気なシンガーに枯れた味わいを求めるのは,無い物ねだり。
いやはや恐ろしいシンガーがいたものだ。
http://www.ronniemilsap.com/
↑公式サイトや CD のライナーなどを参考に,Ronnie Milsap の経歴を簡単にまとめてみると,・・・。
1944年,アパラチア山中の,dire poverty とか dirt-poor などと形容されるような極貧のコミュニティに生まれる。家庭環境にも恵まれず,盲学校に入るまでは祖父母の元で,教会ではゴスペル,ラジオではカントリーを聴いて育つ。
1950年代。学校で音楽の才能を認められ,バイオリンを初めとしてピアノや弦楽器・木管楽器など,クラシック音楽の正式な教育を受けながら,夜はラジオで,カントリーやゴスペル,リズム&ブルースを聴く。
在学中に The Apparitions というロックバンドを組む。
一時的に大学に進むが,まもなく音楽活動に専念する。プロとしての最初の仕事は,J.J. Cale のバンドのメンバー。
1963年,Huey Meaux のプロデュースで最初のシングル "Total Disaster" を録音する。
1965年,New York の Scepter Records と契約し,8枚のシングルを発表する。1枚目の "Never Had It So Good" は,ソウル・チャートで中ヒット(5位)を記録する。
1968年,Memphis に移り,Chips Moman や Dan Penn のプロデュースにより,American Studios (一部は Muscle Shoals Sound Studios) で録音を重ね,Warner Bros. から最初のアルバム "Ronnie Milsap"(1971) を発表する。
この時代に,Elvis Presley のセッションにも参加する。
1972年末に Nashville に移動し,1973年春に RCA と契約する。
以後,カントリーのチャートで,40(以上?)の No.1 ヒットを記録し,現在に至る。
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2006年11月17日 21時41分
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