ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2006年10月14日(土)
You Better Move On
Arthur Alexander "You Better Move On" [MCA MCD 30493]

1. You Better Move On (LP Version)
2. Love Letters
3. Hey! Baby
4. Funny How Time Slips Away
5. Young World
6. A Thousand Stars
7. A Hundred Pounds Of Clay
8. Lover, Please Come Back
9. Love Me Warm And Tender
10. The Wanderer
11. Don't Break The Heart That Loves You
12. You're The Reason
13. Anna (Go To Him)
14. A Shot Of Rhythm & Blues
15. Go Home Girl
16. Soldier Of Love
17. Dream Girl
18. You Don't Care
19. Black Night
20. You Better Move On (Single Version)

カントリー・ソウルのパイオニアである Arthur Alexander の CD。
1993年のドイツ盤で,アマゾンの .jp ではメチャクチャな値段がついているが, .com なら安く買える。
最近 .com のほうにアクセスすると,「日本でお買い物しましょう!」と表示されるが・・・(^_^;)

1. 〜 12. は,シングルでヒット (Pop Singles: 24) した "You Better Move On" の権利を買い取った Dot レーベルが,同じ1962年に発表した LP。
"You Better Move On" も,その他のカントリーやポップのヒット曲のカバー同様,豪華で耳ざわりの良い演奏をバックに再録音されている。最近は,こういうのもアリかな・・・という好みにはなってきているのだけれども,もちろん当時は "It didn't fare too well." だったとライナーに書かれている。
4. Funny How Time Slips Away は,ここでも取り上げられていて,カントリー & ポップのカバー・アルバムでは定番曲になっているようだ。

シングル第2弾として,発売された Barry Mann 作の "Where Have You Been (All My Life)" もたいして売れなかったが,3枚目の 13. Anna (Go To Him) が,Pop より Black のチャートでヒット(Black Singles: 10,Pop Singles: 68)し,ビートルズにカバーされている。
ストーンズや,ビートルズにカバーされた曲を書いていたら,もうそれだけで左うちわで暮らしていけそうに思うが,彼のその後の人生は,あまり明るいものではなかった。

◎ "The Greatest" [ace CDCHD 922]
 CD "You Better Move On" の 13 曲目以降は,すべてこの CD で聴ける。
ストーンズやビートルズ経由で Arthur Alexander に興味を持った人には,こちらの CD のほうがオススメ。
Irma Thomas の新譜 "After The Rain" で,1曲目に歌われていた "In The Middle Of It All" のオリジナルも収録されている。

◎ "The Monument Years" [ace CDCHD 805]
 1960年代後半から70年代初めにかけて,Monument や Sound Stage 7 に吹き込んだ曲を集めた CD。
ビートルズやストーンズにカバーされたということが,逆に重荷になっていたのではないか?
中途半端なアレンジで,何となく実験的な,デモ・バージョンみたいな曲が多いように思う。

◎ "Rainbow Road: The Warner Bros. Recordings" [WARNER  9 45581-2]
 1972年のアルバム "Arthur Alexander" にシングル2枚を追加して,1994年に CD 化したもの。
Tommy Cogbill のプロデュースで,American Studios を中心に録音が行われたようだが,ギターに Eddie Hinton の名前もクレジットされている。
"Rainbow Road" は,そもそも Arthur Alexander のために書かれた曲。Percy Sledge などのカバーもあるが,やはり本人のバージョンがいちばん泣ける。
このアルバムも全く売れず,結局,音楽界から足を洗い,生活のために a social services bus の運転をして暮らすことになる。

◎ "Lonely Just Like Me" [Elektra Nonesuch 9 61475-2]
 Dan Penn や Donnie Fritts を初めとする昔馴染みの連中のバック・アップを得て,1993年に発表されたカムバック・アルバム。このアルバムのプロモート・ツアー中に Arthur Alexander は発病し,命を落としてしまう。
ほとんどの曲でリード・ギターを弾いている Reggie Young のプレイが,たまらなくせつない。
ボーナス・トラックが追加され,いろいろなオマケの付いた CD がある。
● "Lonely Just Like Me: The Final Chapter" [Elektra/Hacktone R2 271932]

◎ Various Artists "Adios Amigo: A Tribute To Arthur Alexander" [Razor & Tie RT 2814]
 死後に発表されたトリビュート・アルバム。
ストーンズがカバーした "You Better Move On" は,Chuck Jackson & Mark Knoppler,
ビートルズがカバーした "Anna" は,Roger McGuinn が歌っている。
ラストの Dan Penn & Donnie Fritts のデュエットによる "Adios Amigo" には,涙を禁じえない・・・(T_T)
2006年10月14日 21時16分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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