Mercy Mercy -The Definitive Don Covay
Don Covay "Mercy Mercy -The Definitive Don Covay" [Razor & Tie RE 2053]
1. Bip Bop Bip [1957]
2. Pony Time [1961]
3. Come See About Me [1961]
4. (Where Are You) Now That I Need You [1961]
5. Mercy Mercy [1964]
6. Take This Hurt off Me [1964]
7. Daddy Loves Baby [1964]
8. Usual Place [1965]
9. Please Do Something [1965]
10. Woman's Love [1965]
11. See Saw [1965]
12. Sookie, Sookie [1965]
13. Iron Out the Rough Spots [1965]
14. Watching the Late, Late Show [1966]
15. Temptation Was Too Strong [1966]
16. It's in the Wind [1967]
17. You've Got Me on the Critical List [1967]
18. I Stole Some Love [1968]
19. Overtime Man [1973]
20. I Was Checkin' Out She Was Checkin' In [1973]
21. It's Better to Have (And Don't Need) [1974]
22. We Can't Make It No More [1974]
23. No Tell Motel [1975]
Don Covay の作品も,ここ数年の間にかなり CD 化が進み,Atlantic や Mercury 時代に LP として発表された楽曲については,そのほとんどを CD で手軽に聴けるようになっている。
◎ "Mercy / See-Saw" [KOCH KOC-CD-8186] -2000
◎ "The House Of Blue Lights" [Atlantic/Sepia Tone STONE 11] -2002
◎ "The Mercury Years Vol. 1: Super Dude … Plus" [RPM/Shout RPMSH 292] -2005
◎ "The Mercury Years Vol. 2: Hot Blood … Plus" [RPM/Shout RPMSH 296] -2005
◎ "Funky Yo Yo … Plus" [Shout Shout 25] -2006
もちろん,まだ Single Only だった曲などで未 CD 化のものは残っているが,それらもそのうちどこかがリイシューしてくれる・・・はず・・・m(_ _)m
表題の CD は,Pretty Boy 名義のソロ・デビュー曲(1.) から,Philly Soul のアレンジャー Bobby Martin による Sigma Sound Studios での録音(23.) まで,Don Covay のほぼ全キャリアを概観できるアルバム。ライナーのレコーディング・データも充実している。18.〜 22. が,Muscle Shoals 録音。
Rolling Stones にカバー されたことで,おそらく Don Covay の曲の中では最も有名な "Mercy Mercy" は,1964年5月18日に New York で録音され,オーケストラのアレンジは Horace Ott で,Bass の Ronald Miller 以外は,other musicians unknown と記されているのだが・・・。
ギターを弾いているのは,どうやら Jimi Hendrix らしい。間接的にではあるが Steve Cropper の証言があり,その信憑性は高いようだ。
Gorgeous George のツアー・バンドの一員として Memphis にいたとき,Jimi は Stax のスタジオに出かけて Steve Cropper に会い,Steve にレコーディングの仕事をしたことがあるかどうかをたずねられると,「ジミはアイズレー・ブラザーズのレコードと,ジミが初めてレコードでフューチャーされてトップ40に入ったドン・コヴェイの『マーシー・マーシー(Mercy, Mercy)』をあげた」のだそうだ。(『ジミ・ヘンドリクス 鏡ばりの部屋』チャールズ・R・クロス 著,ブルース・インターアクションズ 刊,pp.167-8)← はカミサンの蔵書。同書「第9章」の Nashville で Johnny Jones にギター・バトルを挑んでこてんぱんにされるあたりは立ち読みしていたが・・・(^_^;)
「ジミはクロッパーのギターを使って『マーシー・マーシー』の一節を演奏して見せた」ともある。
「『ファンキーだった』とクロッパーは言う。『あのリフには何か特別なものがあった』。」
表題の CD に収録されている "See Saw" や "Sookie Sookie" は,Steve Cropper と Don Covay の共作で,Stax 録音。
当時,chitlin circuit で数多くのシンガーやミュージシャンと共演した Jimi Hendrix の吸収力はものすごかったそうだ。
ギタリストとして凄まじい成長を遂げる一方で,The Valentinos といっしょのツアーでは,Harry Womack に盗みの疑いをかけられ,Harry に,バスの窓からギターを投げ捨てられてしまった・・・というエピソードも残っている。
当時付き合っていたガール・フレンドが Sam Cooke の昔の恋人で,Sam に紹介してもらったこともあるらしい。
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2009年4月16日 21時41分
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ミック・ジャガーが憧れるのも分かるくらいに味のあるボーカルですね
声質や歌い方だけでなく,ソング・ライティングの面でもどこか共通点があるような気がします。
JIMI HENDRIX - HAVE MERCY - FLAMINGO CLUB, LONDON 04/02/67 @ Youtube
Luther Ingram は,デビュー前 New York に住んでいたころ,Jimi Hendrix とルーム・シェアをしていたらしいです。