The Best Of Loma Records
Various Artists "The Best Of Loma Records: The Rise And Fall Of A 1960's Soul Label (2 CDs)" [Waner Archives 9 45711-2]
Disc II - 6. A Change Is Gonna Come - Roy Redmond
Jerry Ragovoy がプロデュースした,もう一つの "A Change Is Gonna Come"。Lorraine Ellison のとき のようにアレンジや指揮を人任せにしておらず,Arranged, Conducted and Produced by Jerry Ragovoy というクレジットがある。Lorraine のバージョン(1966) より後(1967) の録音なので,失敗を反省したのか,イントロなしでボーカルから始まることを除けば,比較的オーソドックスで正攻法のアレンジ。この Roy Redmond は,そういうアレンジにひるまず真正面から堂々と歌いこんで,しかも,この曲が本来持っている重厚さに決して負けていない実力派のシンガー。
Roy Redmond - A Change Is Gonna Come @Youtube
できれば,このアレンジでこの曲を歌う Lorraine Ellison を聴いてみたかったが・・・(^_^;)
同じシングル[Loma 2071] 片面の "Ain't That Terrible" もよくできたジャンプ・ナンバー。この数ヵ月後にリリースされたシングル[Loma 2075] は,どちらも Jerry Ragovoy のプロデュースなのだが,"Good Day Sunshine"(Lennon/McCartney) と "That Old Time Feeling"(Donnie Fritts) のカップリング。
Loma Records からリリースされた作品については,詳細なサイトがある。
Discography of Loma Records (1964-69)
映画業界で成功した Warner Bros. が音楽業界に乗り出し,当時流行していた Motown と Stax を参考にして作り上げたレーベルが Loma Records だったわけだが,商業的には4年余りで閉鎖されてしまうという失敗に終わるものの,優れた作品が数多く残されていたことは,このアルバムを聴くとよく分かる。要するに,制作サイドよりも営業面でのプロモート能力に問題があったようだ。
この2枚組 CD については, 『楽 SOUL』 (p. 326) に詳細な解説があるし,ezee さんの 『音系戯言』 でも取り上げられているので,そちらを参照していただきたい・・・m(_ _)m
蛇足になるけれども,Ike and Tina Turner の Disc I - 1. Finger Poppin' は,Bryan Ferry がカバーしていたので,個人的にはおなじみだった曲。
● Bryan Ferry "Another Time Another Place" [EG/Virgin VJCP-23190]
Disc I - 2. I'm The Lover Man を歌っている Little Jerry Williams は,Swamp Dogg。以前はカエルを踏み潰したようにしか聴こえなかった彼の声も,最近はだんだん病み付きになってきた・・・(^_^;)
Disc II - 1. But It's Alright の J.J. Jackson については,この時代の曲を集めた CD がある。
● J.J. Jackson "But It's Alright" [Collectables/Rhino COL-CD-6562]
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2008年12月8日 07時20分
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Past MUSIC in 2008 /
COVERs of Sam Cooke |
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