Mighty Sam "Live In Japan"
Mighty Sam McClain "Live In Japan: featuring Wayne Bennett" [Orleans 9888]
1. Every Day I Have The Blues
2. Sweet Dreams
3. Talk To Me, Talk To Me
4. Fannie Mae
5. Why
6. Your Perfect Companion
7. In The Same Old Way
8. Pray
9. A Change Is Gonna Come
10. Whatever It Takes
11. Forgive And Forget
12. Dancin To Teh Music Of Love
13. This Time I'm Gone For Good
14. I Just Came To Get My Baby (Out Of Jail)
15. The Blus Is Alright
recorded April 29, 1986 at Shibuya Live Inn, Tokyo, Japan
30年近く前に来日して行われた Mighty Sam のライブを記録した CD。
1988年の LP を,1994年に CD 化したもの。
LP 収録時の曲順は,4. 2. 11. 13. 10. 9. "The Lord Will Make A Way" 7. 15. らしいので,CD 化の際にかなりの追加・変更があったようだ。トータル・タイムは,71分10秒。
ライナーには,The tracks have been remixed in New Orleans and digitally mastered for clarity. とあり,音も悪くない。
今年に入ってからの最大の「掘り出し物」。某オークションにて総計でも千円ちょっとで入手できた。
個人的には,このアルバムのハイライトは,やっぱり 9. A Change Is Gonna Come 。
歌い始めから Mighty Sam のテンションは高く,Wayne Bennett がボーカルのバックで細かいフレーズを弾いて煽っているので間奏ではさぞかし・・・と期待していたら,聴こえてきたのはサックスのソロ。
Mighty Sam の "Blow your horn." という声に応えてブロウしているのは,梅津和時。
僕が梅津和時の名前を記憶にとどめているのは,早川義夫の復活アルバムでの演奏が耳に残っていたから。
AMG では,↓のようにレビューされているのだが,このサックス・ソロの良さがわからないとは・・・(^_^;)
Despite the presence of ace session guitarist Wayne Bennett, McClain's backing band is sub-standard and lifeless; few moments generate any heat.
ちょっと演歌っぽいかもしれないが,少なくとも Mighty Sam 本人はこのサックスを気に入っていただろうということは,この10年後のスタジオ録音でも同じように間奏にサックス・ソロをフィーチャーしたアレンジを採用していることからも想像できる。
◎ Mighty Sam McClain "Journey" [AudioQuest AQ-CD1048]
3. A Change Is Gonna Come
1960年代後半に,Papa Don Schroeder のプロデュースによって Muscle Shoals などで録音された作品集↓と共通するレパートリーは,2.〜 4. 7. 14. 。
◎ Mighty Sam "Papa True Love : The Amy Sessions" [AMY/Sundazed SC 11083]
その中では,Oldham / Penn の名曲の一つである "In The Same Old Way" が心にしみる。その曲は Arthur Conley が先に録音しているが,出来は Mighty Sam の方が上。
Patsy Cline というカントリー女性シンガーのヒット曲 "Sweet Dreams" (作者の Don Gibson は "I Can't Stop Loving You" も書いている) を歌わせたのは,やはりカントリー好きな Rick Hall か?
↑の CD のライナーで Mighty Sam は,James & Bobby Purify や Oscar Toney, Jr. を Papa Don に紹介したのは自分で,彼らがミリオン・ヒットを出した後,Papa Don と連絡が取れなくなったと語っている。
その後,Atlantic などでシングルを発表したりもするが,鳴かず飛ばずの日々が続き,1982年に New Orleans にたどり着いたときには "flat broke and forced to spend the first couple of nights out of doors" だったと言う。
1984年に Carlos Ditta という人によって録音された "Pray" が,VIVID の長野文夫さんの耳にとまり,日本でのコンサートが実現してこのライブ・アルバムが残され,それがきっかけとなって再評価されるようになり,90年代に入ってからは定期的に新作も発表するようになっている。2003年の↓が最新作。
◎ Mighty Sam McClain "One More Bridge To Cross" [MightyMusic 101]
2012年の↓が最新作。
◎ "Too Much Jesus (Not Enough Whiskey)" [MightyMusic 103]
http://www.mightysam.com/
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2006年10月9日 08時39分
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