bang in nagoya
Rolling Stones [Bootleg] "bang in nagoya 2006.4.5 (2 CDs)" [DOG n CAT DAC-050-9/10]
もちろん,かの歴史的なブートレッグ "LIVEr Than You'll Ever Be" は,売らずに残してあるけれども,最近のブートの氾濫にはとてもじゃないが付いていけず,せいぜい自分の行ったコンサートのものを記念に購入するのが関の山。
今回も,名古屋公演のブートを買おうと,前回の大阪公演同様,Sylph というレーベルの CD をレジに持っていくと,もっと音の良いものがありますよと勧められたのが,コレ。
「サウンドボード収録」などと表示してあって,確かにオーディエンスの耳障りな歓声はほとんど聞こえないが,各楽器のバランスが良いとは言えず,ネット上で出回っていたオーディエンス録音のファイルのほうが迫力を感じるようなところもある。
ただ,キースの "This Place Is Empty" などのスローなバラードは,やっぱり雑音の入らないほうが楽しめた。特に,チャーリーのスネアの音が・・・(T_T)
ひとつ間違えば,This world is empty without Keith Richards. などということになりかけていたキースだが,名古屋では(も?) 初っ端から音を外しまくっている。
いったいどんな原因があれば,ああいう音が出てくるのか・・・???
当日はまったく気がつかず,連中が登場すると同時に興奮して,涙ぐんでいたが・・・(^_^;)
前回の大阪公演でも "Monkey Man" のミスでキレまくって,Chuck Leavell やミックに八つ当たりしていたキースだけれども,さすがにオープニングの1曲目だと,そのままごまかして突っ走るしかなかったらしい。
ちょうど「クロスビート 7月号」(シンコーミュージック) の pp.32-33 が,「キース・リチャーズの人生を変えた12曲」という特集になっていたので,その曲目とコメントの最初の1文だけを紹介させていただくと・・・
☆ Little Richard "ルシール" (57年)
俺を興奮させた最初のレコードがこれだ。・・・
☆ Chuck Berry "バック・イン・ザ・USA" (59年)
俺のメイン・マンだ。・・・
☆ Elvis Presley "ミステリー・トレイン" (55年)
当時はこの曲がいろんなとこでかかってたよ。・・・
☆ Otis Redding "ペイン・イン・マイ・ハート" (63年)
彼が死んだ時は悲しかった。・・・
☆ Aretha Franklin "サティスファクション" (67年)
これを聴いた時,ミックと俺はこの曲の作者が自分たちだってことにハッと思い当たってね!・・・
☆ Billie Holiday "奇妙な果実" (39年)
俺はビリーを聴いて育ったんだ。・・・
☆ Jimi Hendrix "クロスタウン・トラフィック" (68年)
素敵な男だった。・・・
☆ John Lennon "イマジン" (71年)
ジョンは偉大な男だった。・・・
☆ Toots & The Maytals "プレッシャー・ドロップ" (70年)
72年にはジャマイカに住んでた。・・・
☆ Bob Dylan "ジョアンナのヴィジョン" (66年)
ボブは60年代に,新しいアプローチを,新しい曲の書き方を,俺たちみんなに示してくれた。・・・
☆ Muddy Waters / Little Walter "ロング・ディスタンス・コール" (51年)
ストーンズは理想的なブルース・バンドとしてスタートした。・・・
☆Gram Parsons "$1,000・ウェディング" (74年)
彼にももう会えないんだな。・・・
トリビュート・アルバムに参加している Hank Williams が入っていなかったり,
◎ Various Artists "Timeless: Hank Williams Tribute" [Lost Highway UICM-1016]
7. You Win Again
● Sam Cooke "The Man And His Music" [RCA R32P-1041]
↑の CD に以下のようなコメントを寄せている Sam Cooke が抜けていたりするが,
"Sam Cooke is somebody other singers have to measure themselves against, and most of them go back to pumping gas.”
まあ,この手のリストは,その日の気分によってコロコロ変わるものだから・・・(^_^;)
最後に名前が挙げられている Gram Parsons の,去年予定されていたボックス・セットがやっと発売された。
◎ Gram Parsons "The Complete Reprise Sessions (3 CDs)" [Reprise/Rhino R2 74669}
彼のトリビュート・コンサートで Keith with Norah Jones の歌に泣かされた "Love Hurts" が,Alternate Version も含めて,各 CD に1バージョンずつ収録されていたのが,印象的だった。
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2006年7月6日 21時21分
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