ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2014年12月09日(火)
Muscle Shoals Sound Studio
"Muscle Shoals Sound Studio - How The Swampers Changed American Music" Carla Jean Whitley [History Press ]

紙の本で購入済だったのだけれども,読んでいて Pete Carr の名前があるのに索引には出ておらず,Kindle 本だと索引が無くても「検索機能」が使えることは Little Willie John の伝記本 で体験済みだったので,もったいないと思いつつ,Kindle 本でも購入した。
Pete Carr で検索しても,本文中に登場するのは1箇所だけだったが,巻末の Bibliography 中の Websites and Blogs で紹介されている彼のホームページ( http://www.playthatguitar.com/ ) に,紙の本と違ってリンクをクリックするだけでアクセスできる・・・(^_^)v

米アマの Customer Reviews で指摘されている 'Buffalo Springsteen' という単純なスペルミスは Kindle 本では修正されていた。(著者は女性で,おそらく Bruce Springsteen のファン?)
もう一つ指摘されている Skyman はミスではなく,Wilson Pickett が Duane Allman のことを Sky Man と呼んだのは事実で,元々のニックネーム 'Dog' と 'Sky Man' をミックスして ’Skydog' と呼ばれるようになったのだそうだ。
□ "Skydog: The Duane Allman Story" Randy Poe [Backbeat Books ] 
 ↑ も Kindle 化されているので,円安が落ち着いてそのうち円が高くなったら・・・(^_^;)

「ミス」を指摘している Customer でも ☆ 4つの評価を与えていて,内容はなかなか面白く,しっかりとした取材に基づいて書かれているようだ。
初代 Muscle Shoals Sound Studio の建物についても,かなり具体的な記述がある。
最初に建設されたのは '40 年代の半ばで,その後エアコンなどの設備が追加された以外,基本的な構造はほとんど変化していないそうだ。
細長い平屋のように見えるけれども2階には事務室が2部屋あり,地下には echo chamber が小さいながらも2部屋あったらしい。

紙の本の「索引」には取り上げられていないが,個人的に興味のある Bevis Recording Studio についても,Bevis で検索すると記述のあることが確認できる。
Fred Bevis という人物がスタジオを始めるときにセットアップを手伝ったのは Jimmy Johnson。Roger Hawkins とも友人関係にあり,Fred Bevis が奥さんに音楽業界から手を引くように頼まれたとき,Jimmy と Roger にスタジオの購入を持ちかけたのだそうだ。二人は Barry Beckett と David Hood にも声をかけ,Jerry Wexler に資金を提供してもらった結果が,Muscle Shoals Sound Studio の設立・・・ということらしい。
Bevis Recording Studio では4トラックのデモテープが録音されたことになっているが,↓ の収録曲の内 'I Just Came To Get My Baby (Out Of Jail)' (Arr. by Travis Wammack-Moses Dillard-Papa Don) / 'Baby Come On Home' (Arr. by Travis Wammack) のシングル[1968, Amy 45 11,022] については,そのスタジオで録音されたことがはっきりしている。
◎ Mighty Sam "Papa True Love : The Amy Sessions" [AMY/Sundazed SC 11083] -2000
 もちろん,当時 Mighty Sam は Fame でも録音していたわけだから,Rick Hall も Bevis Recording Studio の存在を知っていたと思われるが・・・?

Recording Studio になる以前の用途について,Peter Guralnick "Sweet Soul Music" では an old casket factory とされていたが,この本では a former Gibson Blind Factory という記述がある。
'40年代の半ばに建てられた建物なら,20数年の間に何度も所有者が変わり用途が変更されていたとしても不思議ではないが・・・。

Muscle Shoals の関連本としては,↓ も面白そうだ。Kindle 化されているので,そのうち・・・。円が高くなれば,すぐにでも購入したいが,なかなか・・・(^_^;)
□ "Muscle Shoals: The Hit Capital's Heyday & Beyond" CV.S. Fuqua [WindPoem Creative ]





米アマなら Look Inside! で目次を見ることができるが,日アマにはないので, ↓
Introduction: Sweet Home Aabama
1. The Sound of Muscle Shoals
2. Becoming Famous
3. The Swampers
4. The Singing River
5. A Slow Start
6. The Rolling Stones
7. Time To Kill
8. Lynyrd Skynyrd
9. The Staple Singers
10. Where Black and White Meet
11. The Hit Parade
12. Continued Success
13. Alabama Avenue
14. Noel Webster
15. The Black Keys
16. A Memorial to Music
17. Documenting the Sound
18. Marching to a New Beat
19. Onward

The Black Keys のアルバムは持っているが,Muscle Shoals 関連というより,Dr. John "Locked Down" に The Black Keys のメンバーが参加していて,そのサウンドが気になったから。
◎ Black Keys, The "Brothers (2 CDs)" [V2 Records VVR751503] -2010
 ↑ でカバーされている Jerry Butler の 'Never Give You Up' は,Rod Stewart も "Soulbook" で歌っていた。


Muscle Shoals Sound Studio について書かれた本なので,Fame に関する記述は少ない。
その中にも,ちょっとしたミスが・・・
Clarence Carter の 'Patches' について,a biographical tale written by the studio's founder Rick Hall とあるが,その曲のオリジナルは,↓
◎ Chairmen Of The Board "Give Me Just A Little More Time / General Johnson "Generally Speaking" (+3)" [edsel EDSD 2053]
Patches - Chairman of the Board @Youtube
http://youtu.be/CkDS6C2CoZw


本当の作者である General Johnson が New York の the Bottom Line でピアノのみをバックに歌ったライブ録音も残されている。
◎ General Johnson - V.A. "In Their Own Words - Live Performances from The Bottom Line, New York City: Volume 2" [Razor & Tie RT 2824-2]
2014年12月9日 20時52分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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