Otis Rush "Ain't Enough Comin' In (Japanese version)" [THIS WAY UP PHCR-1248]
1.Don't Burn Down The Bridge 2.That Will Never Do 3.Somebody Have Mercy 4.A Fool For You 5.Homework 6.My Jug And I 7.She's A Good 'Un 8.It's My Own Fault 9.Ain't Enough Comin' In 10.If I Had Any Sense, I'd Go Back Home 11.Ain't That Good News 12.As The Years Go Passing By 13.If You Can't Do No Better
1994年リリースのアルバム。13 は Japanese Extra track。
スタジオ録音としては "Cold Day in Hell" 以来,17年ぶりの作品。
プロデュースは,Bryan Ferry のアルバムでギターを弾いていた John Porter。彼は,一時 Roxy Music でベースを弾いていたこともある。参加しているミュージシャンも Ian McLagan(Faces) や Bill Payne(Little Feat) などということで,コアなブルース・ファンには敬遠されるかもしれないが,そういうファンにも満足してもらえる内容になっていると思う。
久しぶりのスタジオ録音なのに,自作の新曲がアルバム・タイトルの1曲だけというのはちょっとさびしいが,お得意の Albert King や B.B. King のナンバーでは,ボーカルもギターも唸っている。
しかも,2曲も Sam Cooke をカバーしていて,どちらもなかなかの出来。
3.Somebody Have Mercy
11.Ain't That Good News
Otis Rush が Sam Cooke のカバーというのは意外かもしれないが,鈴木啓志説によると,"All Your Love"の「タンタ・タララララ」というリズムは,"You Send Me" の B 面だったバージョンの "Summertime" をヒントにしているということで,Otis Rushは,Sam Cookeの「隠れた愛好家」かもしれないということになっている。
昨年の来日公演では,かなり体調が悪かったそうだけれども,70を超えているわけだし,もう復活は難しいのだろうか?
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