"The Best Of Teresa Brewer"
Teresa Brewer "The Best Of Teresa Brewer" [MCA MCAD-1545]
1. Music! Music! Music! (Weiss/Baum) [1950, Hot 100: 1]
2. You Send Me (Cooke) [1957, Hot 100: 8]
3. Jilted (Colby/Manning) [1954, Hot 100: 6]
4. Empty Arms (Hunter) [1957, Hot 100: 13]
5. I Gotta Go Get My Baby (Rainwater/Adelman) [1955, Hot 100: 19]
6. Ricochet (Coleman/Darion/Gimble) [1953, Hot 100: 2]
7. Pledging My Love (Washington/Robey) [1955, Hot 100: 17]
8. Bo Weevil (Domino/Bartholomew) [1956, Hot 100: 17]
9. Till I Waltz Again With You (Prosen) [1952, Hot 100: 1]
10. A Tear Fell (Burton/Randolph) [1956, Hot 100: 5]
Sam Cooke が 'You Send Me' をヒットさせた頃は,黒人が R&B のチャートでヒットさせている曲を白人がカバーして Pop チャートでヒットさせるというパターンが一般的だった。
Sam と同じ1931年に生まれた Teresa Brewer は,5歳のころから Major Bowes' Amateur Hour というラジオ番組に出演していて,1950年の 'Music! Music! Music!' を皮切りにかなりのヒット曲を持つシンガー。
Teresa Brewer - Music Music Music @ Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=NY-L-NurhX8
'50 年代半ばからは R&B もカバーするようになり,Pop チャートではオリジナルと同等あるいはそれ以上にヒットさせているが,そんな彼女も 'You Send Me' を Sam Cooke 以上にヒットさせることはできなかった。
7. Johnny Ace [1955, Hot 100: 17, R&B Singles: 1]
10. Ivory Joe Hunter [1956, R&B Singles: 15]
8. Fats Domino [1956, Hot 100: 35, R&B Singles: 5]
4. Ivory Joe Hunter [1957, Hot 100: 43, R&B Singles: 2]
2. Sam Cooke [1957, Hot 100: 1, R&B Singles: 1]
Teresa Brewer - You Send Me @ Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=HcBXZvaVpg0
Youtube には彼女の動画がいろいろアップされていて,なかでもおもしろかったのが,↓
Teresa Brewer: Cotton Fields. NEW IMPROVED audio & video! @ Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=UuWwEILIZlM
↑ の曲の CCR のライブ動画が見当たらなかったのは残念だったが,↓ のバージョンがあった。
The Beach Boys - Cotton Fields (Single Version) @ Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=K8NkQQ6oMtc
なぜ今頃,この Teresa Brewer を引っ張り出してきたかというと,Cornel Dupree が亡くなったのを知り,彼がクレジットされているアルバムを AllMusic で調べていると,↓ のアルバムがあったから。
○ Teresa Brewer "16 Most Requested Songs" [Sony ]
'70〜'80 年代には,年相応にポップ・ジャズ風の曲を歌っていたそうだから,その時代の作品集だろうか?
AllMusic の Credits を見ると非常に豪華なメンバーが演奏している。今すぐ聴いてみたいとは思わないが,米アマゾンのマーケット・プレイスなら送料込みでも10ドル以下で入手できそうなので,そのうち・・・・(^_^;)
Cornel Dupree については,5〜6年ほど前に某巨大掲示板で Sam Cooke のスレ主をやっていたとき,「鎌首タン」というコテハンの方から,彼がギター教則本の中で Sam Cooke に関して語っている内容を紹介してもらったことがある。
その書き込みをそのまま(句読点や改行も含めて) 引用させていただく・・・m(_ _)m
> 教則本の中ではKing CurtisからMariah Careyまで関連あった人々を語ってます
> サムクックの欄↓
> 「彼と共に仕事をする上で本当に素晴らしく、彼がステージに上がると独特の雰囲気、
> またある種のヴァイブレーションがありました(略)
> 私が思うには、彼はマネージメント側からもっとポップで時代に合った歌を要求されたので
> 彼は白人に受けるような曲をクロスオーヴァーさせることが出来たのでしょう(略)
> しかし私は、彼がよりポップにさせられてしまったことで彼本来のフィーリングを失ってしまったように思います
> 白人のマーケットにそこまで深く入りこんでしまったとは思いませんが、
> 要するに、そこに少し触れてしまったのでしょう
> You Send Meのような甘く切ない曲は、可愛い恋愛のストーリーを歌ってますが、
> そこに深いものは何もありません」
RCA 初期に Hugo & Luigi 主導で録音された曲とは違って,'You Send Me' は Sam Cooke が自分の意志で吹き込んだ曲なので,それに「深いもの」を感じとれるかどうかは,Sam Cooke の真のファンになれるかどうかの,一種の「踏み絵」のようなものではないかと思っているのだが・・・?
↓ には,Sam Cooke 自身のギターのみによるデモ・バージョンが収録されている。
◎ V.A. "Sam Cooke's SAR Records Story (Disc 2)" [SAR/abkco 2231-2]
1. You Send Me - Demo
Sam Cooke accompanies himself with a Martin Guitar on this demo track of YOU SEND ME.
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2011年5月16日 19時47分
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Past MUSIC in 2011 /
COVERs of Sam Cooke |
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多分、彼はサムが自分自身の意思でポップスを歌ったのでなく、マネージメント側に無理やり歌わされていたものと認識していて、そのような発言になったのではないでしょうか。
いまだに検索していると、Mr.Pitifulさんがスレ主だった頃のあの掲示板がヒットすることがあります。
あそこには書き込む勇気がないのですが、今のサム・スレは寂しいかな閑散としていますね。
Mr.Pitifulさんが出てこられれば、又盛り上がるんでしょうけどね(笑)
あるいは,ぼくのように,もう新しいシステムにはついていけず,BBS という今ではカビの生えてしまった古いシステムに戻る気にもなれないか・・・(^_^;)