ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2008年03月30日(日)
The Bert Berns Story Vol.1
Various Artists "The Bert Berns Story: Twist And Shout Vol.1 1960-1964" [ace CDCHD 1178]

1. Push Push - Austin Taylor
2. Lighted Windows - Hoagy Lands
3. A Little Bit Of Soap - The Jarmels
4. You'd Better Come Home - Russel Byrd
5. Pour It On - Sammy Turner
6. I Should Have Listened - Little Jimmy Dee
7. Cry To Me - Solomon Burke
8. Tell Her - Gil Hamilton
9. Twist And Shout - The Isley Brothers
10. If I Didn't Have A Dime (To Play The Jukebox) - Gene Pittney
11. Pencil & Paper - Ruth McFadden
12. Gypsy - Ben E.King
13. Hold On Baby - The Hockadays
14. You Can't Love 'Em All - Mel Torme
15. Come On And Stop - Marv Johnson
16. I'll Be A Liar - Betty Harris
17. You Can't Run Away From Me - The Wanderers
18. Moment Of Weakness - Jimmy Radcliff
19. Look Away - Garnet Mimms
20. One Way Love - The Drifters
21. You Can Count On Me - Roy Hamilton
22. My Girl Sloopy - The Vibrations
23. Mo Jo Hannah - Little Esther Phillips
24. Killer Joe - Rocky Fellers
25. Baby Let Me Take You Home - The Mustangs
26. Here Comes The Night - Lulu

ソングライターとしての最初の作品が1960年の 1. Push Push - Austin Taylor で,1967年(38歳) には突然の心臓麻痺によって亡くなっているのをホテルの一室で発見されるわけだから,その間わずか足かけ8年という短い活動期間ではあったけれども,Bert Berns が,ソングライター(Bert Russel),プロデューサー及びレーベル・オーナー(Bang/Shout) として業界に与えた影響の大きさは,同時代の Phil Spector や Leiber & Stoller のコンビに比べても,全く遜色が無い。

この Ace Records のコンピレーションには,いつものように詳細なライナー・ノートが付属していて,Bert Berns が関わったアーティストと主要な曲がリスト・アップされている。ポップな Neil Diamond から ディープな Donald Height までを含むその一覧を眺めているだけで圧倒されてしまう。
Jerry Wexler など関係のあった人物のコメントも引用されていて,当時コーラスとして録音に参加していた The Sweet Inspirations の一員だった Cissy Houston の発言には,次のような一節があった。
Like few others, he(Bert Berns) was able to make records that were so soulful, they appealed to both the black R & B community and the white audience. He brought people together - black, white, Latin - in the studio, making his records and in the audience, buying them.

Solomon Burke のレパートリを見ると,ゴスペル "Everybody Needs Somebody to Love" とカントリー "He'll Have To Go" とラテン "Cry To Me" の3つの要素が含まれていることがよく分かる。"Cry To Me" にはオリジナルよりももっとラテン風味の強い Professor Longhair のカバーもある。
◎ Professor Longhair "Crawfish Fiesta" [ALLIGATOR/P-Vine PCD-23043]

ニューヨークの Bronx で生まれ育った Bert Berns は,マンボを踊るのが好きでキューバ音楽にあこがれて実際にキューバへ行ったこともあるらしい。
"Twist and Shout" がラテンのトラディショナル曲である "La Bamba" とコード進行が同じであることは有名な話。

2. Hoagy Lands は Bert Berns のお気に入りのシンガーで,この後もいろいろなレーベルで作品を提供したりプロデュースしたりしている。

4. を歌っている Russel Byrd は Bert Berns の変名の1つ。歌手としての実力はそれほどでも・・・(^_^;) Wand からリリースされたこの曲のアレンジは,Carol King 。

12. 14. は,Jerry Leiber, Mike Stoller, Ahmet Ertegun との共作曲。Atlantic の A&R men だった彼らは,当時よくいっしょに曲を書いていたらしい。

19. 20. は,Norman Meade(Jerry Ragovoy) との共作曲。その Jerry Ragovoy に焦点を当てたコンピ盤もまもなくリリースされる。タイトルがタイトルだけに,買わねば・・・(^_^;)
● V.A. "The Jerry Ragovoy Story: Time Is on My Side 1953-2003" [ace CDCHD 1183]

26. Here Comes The Night は,この Lulu のバージョンの方が数ヶ月早くリリースされたオリジナル。当時,Bert Berns は,Decca Records のアーティストをプロデュースするために3回ロンドンに渡っていた。
この曲に付けられた Lulu のコメントによると,そのセッションには Jimmy Page が参加していたらしい。

Bert Berns のキャリアの後半の作品を集めた,現在制作中の Vol.2 は,ひょっとすると Them のバージョンで始まるかも・・・? っていなかった・・・(^_^;)
● V.A. "The Bert Berns Story: Mr Success Vol. Two 1964-1967" [ace CDCHD 1251] -2010

2008年3月30日 21時13分 | 記事へ | コメント(5) | トラックバック(0) |
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