ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2008年09月23日(火)
The Scene Of The Crime
Bettye Lavette "The Scene Of The Crime" [Anti 86873-2]

1. I Still Want to Be Your Baby (Take Me Like I Am) 2. Choices 3. Jealousy 4. You Don't Know Me at All 5. Somebody Pick Up My Pieces 6. They Call It Love 7. The Last Time 8. Talking Old Soldiers 9. Before the Money Came (The Battle of Bettye LaVette) 10. I Guess We Shouldn't Talk About That Now

2007年に FAME Studios - Muscle Shoals, Alabama で録音された,Bettye Lavette のアルバム。
David Hood の息子 Patterson Hood のバンド(Drive-By Truckers) に Spooner Oldham がキーボードで加わり,David Hood も3曲でベースを弾いている。
ホーン・セクションが加わっていないために,サザン・ソウルというよりはサザン・ロック風の印象が強い。複数のギターがからむサウンドは,ストーンズっぽいところもあってお気に入り。

1. I Still Want to Be Your Baby (Take Me Like I Am) の,ギターで始まりドラムが入ってくるイントロは本当にゾクゾクするくらい・・・。
Eddie Hinton の作品で,↓ に収録されていた曲。
● Eddie Hinton "Dear Y'all: The Songwriting Sessions" [Zane ZNCD 1016] -2000
8. I Still Wanna Be Your Man

Patterson Hood の書いたくわしいライナーは,Anti- レーベルのサイト で読むことができる。
Bettye Lavette 本人の 公式サイト の Photo Galleries には,このレコーディングの際の写真もアップされていて,Rick Hall との2ショットを見ることができる。セッションには参加していないが,Roger Hawkins や Jimmy Johnson も様子を見に来ていたようで,彼らとの写真もある。Rick Hall と Jimmy Johnson たちが顔を合わせることはあったのだろうか・・・?


「ホシは犯行現場に戻る」という常套句は英語にもあるようで,「犯行現場」 というアルバム・タイトルは,かつて1972年に録音された作品との関連で付けられたものらしい。当時はお蔵入りになっていたその「犯行」は,2000年に CD 化されている。プロデューサは Brad Shapiro。
ただし,そのスタジオは,同じ Muscle Shoals でも,Sheffield, Alabama にある MUSCLE SHOALS SOUND Studios。
● Betty Lavette "Souvenirs" [Art & Soul 851012]
↑ はフランス盤で廃盤になっているようだが,4曲追加されたアメリカ盤 ↓ がある。
◎ Bettye Lavette "Child Of The Seventies" [Atco/Rhino Handmade RHM2 7899] -2006
13. Waiting For Tomorrow 14. Livin' Life On A Shoestring
15. Your Turn To Cry 16. Soul Tambourine
13. 14. は 1973年に Clarence Paul という人物がロスで録音した作品。15. 16. は Mono Single Version。
2008年9月23日 12時05分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| Past MUSIC in 2008 / BEST 10 CDs in 2007 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/658/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2008年01月03日(木)
My BEST 10 CDs in 2007
2007年も相変わらず中古ショップやネット・ショップでの購入が中心で,○p 2007 という表示のある CD は,72枚(セット) しか買っていなかったので,BEST 10 と言っても確率は7分の1もあるのだが,それでも結構悩んでしまう・・・(^_^;)

◎ First Barbarians, The "Live from Kilburn" [MSIG 0421]
昨年の The New Barbarians "Buried Alive: Live in Maryland (2 CDs)" に続いて,ロニーの Wooden Records からリリースされたオフィシャルな海賊盤。
付属している DVD の画質の悪さ(Youtube 並?) に関しては断り書きがあるが,音の悪さもかなりのもの・・・(^_^;)
ただし,Andy Newmark と Willie Weeks の黄金のリズム・セクションだけでも,見る価値は十分。

◎ Bettye Lavette "The Scene Of The Crime" [Anti 86873-2]
前作の "I've Got My Own Hell to Raise" も素晴らしかったが,この新作も年齢(61歳) を全く感じさせない傑作だった。Fame Studios で,David Hood の息子のサザン・ロック・バンドに Spooner Oldham なども参加して録音されている。
その息子(Patterson Hood) の書いたライナーは Anti- レーベルのサイト で読むことが出来る。
本人の 公式サイト の Photo Galleries には,このレコーディングの際の写真もアップされていて,Rick Hall や Jimmy Johnson との2ショットを見ることが出来る。

◎ Johnny Jenkins "Ton-Ton Macoute!" [Acadia ACAM 8183]
Lulu の Muscle Shoals / Miami 録音のリイシュー "The Atco Sessions 1962-72" も素晴らしかったが,いつのまにかコレも再発されていた。
Duane Allman が参加していることでも有名だが,個人的には,Otis Redding が所属していたグループ The Pinetoppers のリーダーで,"These Arms Of Mine" でギターを弾いている人物として,ぜひとも聴いてみたかったアルバム。
1曲だけ Fame,その他は Capricorn のスタジオでの録音。
もっとソウルっぽい音を予想していたが,Muddy Waters などのブルースを基調としつつも,Dr.John や Bob Dylan の曲を採り上げているなど,非常にバラエティーに富んだ内容だったので,ちょっと驚いている。

● V.A. "Alan Lomax: Collected Writings 1934-1997" [Rounder ]
● Arthur Alexander "Lonely Just Like Me: The Final Chapter" [Elektra/Hacktone R2 271932]

● Harry Connick, Jr. "Oh, My Nola" [Columbia 82876 88851 2]
● Lucinda Williams "West (+2)" [Lost Highway UCCU-1146]
● Bryan Ferry "Dylanesque" [Virgin TOCP-66669]
● Five Blind Boys Of Mississippi, The "Something to Shout About?" [Peacock/SHOUT! SHOUT 34]
● Barbara & The Browns "Can't Find Happiness: The Sounds Of Memphis Recordings" [KENT CDKEND 278]


2008年1月3日 16時47分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| BEST 10 CDs in 2007 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/565/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2007年10月29日(月)
Lonely Just Like Me: The Final Chapter
Arthur Alexander "Lonely Just Like Me: The Final Chapter" [Hacktone R2-271932]

1. If It's Really Got To Be This Way 2. Go Home Girl 3. Sally Sue Brown 4. All The Time 5. Lonely Just Like Me 6. Every Day I Have To Cry 7. In The Middle Of It All 8. Genie In The Jug 9. Mr. John 10. Johnny Heartbreak 11. There Is A Road 12. I Believe In Miracles
Live on Fresh Air, 1993
13. Introduction
14. Go Home Girl
15. "You kinda want to get paid"
16. Genie In The Jug
17. "I think that's how they heard me"
18. You Better Move On
19. "I started in the church"
20. Every Day I Have To Cry
The Hotel Demos
21. Solitary Man
22. Johnny Heartbreak
23. Genie In The Jug
24. Lonely Just Like Me
Live at the Bottom Line, 1991
25. Anna
The Hotel Demos(?)
26. Glory Road

http://www.myspace.com/arthuralexander

1993年に Elektra Nonesuch から American Explorer シリーズの1枚としてリリースされた "Lonely Just Like Me" (1.〜 12.) にボーナス・トラックを追加してリイシューされた Arthur Alexander のアルバム。
シールドを破って出てきたのが何ともチープな紙ケースで,それに裸の CD がはさみこまれていたので少しがっかりしたが,付録(?)が豪華だった・・・(^_^;)

オリジナルのものと新たに追加されたライナーノートに,詳細な録音データは当然としても,生写真風のポートレイト(内1枚には Dan Penn や Donnie Fritts の姿も・・・) のほか,興味深い資料も含まれていた。

当時の American Explorer シリーズ販促用のチラシ(縮刷版?) には Keith Richards のコメントが引用されていた。
Arthur Alexander の歌がイギリスの the beat-group generation にとってどのような意味を持っていたか? という問いに対してキースは,When the Beatles and the Stones got their first chances to record, one did "Anna," the other did "You Better Move On." That should tell you enough. と答えている。

葬儀の際に配布されたと思われるパンフレットの縮刷版も付いていて,そこに Pallbearers ( Dan Penn の最初のグループ名だが,もちろんここではその本来の意味「棺の付添い人」で使われている) として名前が挙げられているのは,Dan Penn や Donnie Fritts,Spooner Oldham など・・・。

収録曲のうち 1.〜 12. は,オリジナルの "Lonely Just Like Me" と同じ内容だが,曲順が一部変更されている。今回の順序が,プロデューサである Ben Vaughn の最初に意図したもの。
主なミュージシャンは,Spooner Oldham,Dan Penn,Donnie Fritts,Reggie Young,Mike Leech,Gene Chrisman。

13.〜 20. はアルバムの完成後,亡くなる約1ヶ月前に出演したラジオ番組を録音したもの。貴重なインタビューも含まれている。バックは Ben Vaughn を中心としたバンド。
葬儀のパンフには,His father played Gospel Songs on the guitar. と書かれていたが,インタビュー中で Arthur Alexander は,old blues guitarist だったと言っている。教会ではゴスペルを演奏していたかもしれないが,彼の父親は,週末になると近辺の安酒場で Blues を演奏するセミプロのボトルネック・ギタリストだった。ただ,お金にはならず,Arthur がギターや音楽に興味を持ち始めても,I never made a nickel playing music, and I don't want you taking that path. と言って,ギターに触らせなかったらしい。
インタビュー中には,著作権関連の話題もあり,細かなニュアンスまでは分からないが,Arthur が pay me と言っているのはよく聞きとれた。
当時,版権を持つ出版社との新しい契約についての話し合いが進んでいたようで,この約1ヵ月後に倒れたのは出版社とのミーティングの最中だった。新しく Ben Vaughn によって書かれたライナーによると,
Apparently, he wasn't feeling well during the meeting, but stayed put until the last piece of paper was signed, and then collapsed.

21.〜 24. は,アルバムの収録に入る前にホテルの一室で録音されたデモ。
21. は,Neil Diamond の曲で,Arthur 本人は彼の曲をアルバム中でも歌いたかったらしい。この CD のトラック 26 (パッケージやライナーには表記されていない) にも,やはり Neil Diamond の "Glory Road" という曲の鼻歌(?)が収録されている。その曲は,Sound Stage 7 から "Cry Like A Baby" とのカップリングでリリースされた(1969) ことがあり,↓ で CD 化されている。
◎ "The Monument Years" [ace CDCHD 805] -2001
Neil Diamond と言えば,あの "The Last Waltz" でのゲスト出演くらいしか接点はなかったのだが,中古ショップでのチェック・リストにまた追加が・・・(^_^;)


25. は,1991年9月に New York の The Bottom Line で録音されたもの。Donnie Fritts がエレピ,John Tiven がアコギでバックアップ。
Elektra の関係者がこの演奏に感銘を受けたことから,復活アルバムの企画が始まった。


取り立てて美声と言うわけではないし,さして声量があるわけでもなく,節回しが華麗なわけでもなければ,激しくシャウトしたりするわけでもない・・・それでも,この Arthur Alexander の歌が深く心にしみこんでくるのはなぜだろう・・・?

2007年10月29日 21時20分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
| Past MUSIC in 2007 / BEST 10 CDs in 2007 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/548/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2007年10月02日(火)
アラン・ローマックス選集
『アラン・ローマックス選集 アメリカン・ルーツ・ミュージックの探究 1934-1997』 ロナルド・D・コーエン / 柿沼 敏江 [みすず書房]

伊達や酔狂で,民俗音楽を研究するために現地へ出向いて録音するなどという仕事はできないだろうとは思っていたが,この Alan Lomax は,想像以上に偉大な人物だった。まだ一部を拾い読みしただけだが,Brian Eno の,彼がいなければ「ブルースの爆発も R&B の運動もなかっただろう」という賛辞が,誇張でも何でもないことはよく分かる。

表紙カバーの前折り返しには「推薦の言葉」が掲載されており,裏表紙に抜粋されていた Eno による賛辞の全文と,Talking Heads の David Byrne による賛辞(↓)が掲載されていた。
 彼が探求したのは本当の意味でオルタナティヴな音楽だ。ローマックスが録音した実に多種多様な音楽とダンスは,音楽のつくり方や聞き方は一つしかないという類いのどんな考えをも吹き飛ばしてしまう。アラン・ローマックスによって,僕たちはこの世界を画一的で均質な単一文化になる怖れのあるものとしてではなく,様々なものを寄せ集めた大きなモザイク模様を映し出したものとして見ることができるようになった。ここにあるのは文化の倦怠を防ぐ一種の予防接種――いちばんいい意味において僕たちの心を圧倒するような音楽――である。  (デヴィッド・バーン)

Eno と David Byrne と言えば合作した "My Life in the Bush of Ghosts" があるが,調べてみると,ボーナス・トラックが付いてリイシューされていた。なぜか,Eno の初期歌物4部作や,このアナログ盤などは売らずに残してあるのだけれども,聴いてみたい CD は,増える一方だ・・・(^_^;)

カバーの後ろ折り返しに推薦の言葉を寄せているのは,ピート・シーガーとナット・ヘントフに,スタッズ・ターケルという人物。
くわしい目次などは,出版元である みすず書房のサイト で見ることができる。

付録 CD の内容は,以下の通り。
1. Comments on early days of collecting (1:16)
 父のジョン・ローマックスと収集を始めた頃についての話。
2. Go Down Old Hannah (2:38)
 「沈んでいけ,オールド・ハンナ」 アーネスト・ウィリアムズと集団。 [第1章]
3. "Poor Farmer" (story and song) (2:18)
 「哀れな農民」 [第1,10,19章]
4. Excerpt from "Mr. Ledford and the TVA" radio program (5:44)
 ラジオ番組「レッドフォード氏と TVA 」からの抜粋。 [第8章]
5. Excerpt from "Your Ballad Man" radio program (1:26)
 ラジオ番組「ユア・バラッド・マン」からの抜粋。 [第II部 序]
6. Comments on Spanish singing style (1:09)
 スペインの歌唱様式についてのコメント。 [第18章]
7. Cantar de Vendimia (grape trampling song) (2:24)
 「ぶどう収穫の歌」
8. Comments on the "Tralalero" singers of Genoa, Italy (0:17)
 イタリア,ジェノヴァの「トララッレーロ」歌手についてのコメント。 [第18章]
9. La Partenza (2:39)
 「出発」。イタリア,ジェノヴァの沖仲仕の宿で。
10. "Sing Christmas" introduction (1:07)
 「クリスマスを歌おう」のイントロ部分。  [第II部 序]
11. Mary & Martha Is Bound to Wear the Crown-O (1:44)
 「メリーとマータはきっと花冠を冠る」 [第33章]

あくまでも書籍本体がメインなのでオマケの CD としては十分だと思うが,これでは物足りないという人には,Rounder がリリースしている The Alan Lomax Collection のサンプル CD (↓) をお勧めしたい。
◎ V.A. "The Alan Lomax Collection Sampler" [Rounder CD 1700]

収録されている曲は,Rounder のサイト で試聴できる。

70ページほどのブックレットが付属していて,その Table of Contents は ↓ 。
Foreword
Words of support for The Alan Lomax Collection
Alan Lomax: One Man's Journey Through the World of Music
The Series:
  Southern Journey
  Prison Songs
  The Caribbean Collection
  The English, Scottish, and Irish Recordings
  The Spanish Collection
  The Italian Collection
  The Columbia World Library
  Deep River of Song
  Portraits
  The Ballad Operas
Saga of a Folksong Hunter, written by Alan Lomax
Track Listings and Song Notes for the Comact Disc
Selected Publications by Alan Lomax

もちろん全部英語なのだが,ありがたいことに,"Words of support for The Alan Lomax Collection" は,書籍のカバー折り返しに掲載されている「推薦の言葉」とほぼ同じ内容で,"Saga of a Folksong Hunter" は,「第19章 フォークソングの狩人(ハンター)の冒険物語」として訳出されていた (^_^)v
2007年10月2日 23時57分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
| CHEAP TALK / BEST 10 CDs in 2007 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/546/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2007年06月07日(木)
Can't Find Happiness
Barbara & The Browns "Can't Find Happiness: The Sounds Of Memphis Recordings" [KENT CDKEND 278]

1. Can't Find No Happiness
2. It Hurts Me So Much (To Be Able To Look And To Know I Can't Touch)
3. If I Can't Run To You I'll Crawl
4. I Don't Want To Have To Wait
5. Pity A Fool
6. Big Party
7. Plenty Of Room
8. I'm Gonna Start A War
9. You Don't Love Me
10. Watch Dog
11. Man Around The House
12. Got To Be Somebody
13. Things Have Gone To Pieces
14. Play Thing
15. Great Big Thing aka Till You Came
16. There's A Look On Your Face
17. If It's Good To You (It's Good For You)
18. Watch Dog (Alt)
19. Things Have Gone To Pieces (Demo)
20. It Hurts Me So Much (To Be Able To Look And To Know I Can't Touch) (Alt)

↓ というコメントに,素直にうなずくことのできる素晴らしい CD 。
"Barbara Brown can take her place alongside your Otis and James Carr records. This CD really is that good." By Dean Rudland
http://www.acerecords.co.uk/content.php?page_id=59&release=7480

Barbara & The Browns の,Stax 以降にリリースされたシングル盤6枚12曲を全て詰め込んだ上に,さらに未発表曲5曲 (2. 8. 11. 12. 14.),別テイクやデモ・バージョンも3曲 (18.〜 20.) 収録されているという恐ろしいアルバム。
1966 年 Cadet 5544 (4. 7.),1968 年 Atco 6549 (1. 15.),Tower 429 (13. 16.),1971 年 XL NN / Sounds Of Memphis 705 (3. 9.),1972 年 Sounds of Memphis 709 (5. 17. ),Sounds Of Memphis 713 (6. 10. )。

3. 9. は,以前 ↓ の日本編集盤 CD に収録されたことがあるが,
◎ V.A. "Soul Sounds Of Memphis" [XL/Vivid VSCD-017]
今回は,ライナーによると,As we found the original four-track tape, we have been able to create a mix that captures the dynamism of the cut for the first time. ということで,非常に良い音で楽しめる。もちろん,シングル盤には付きもののサーフェス・ノイズなど一切無い。

'60 年代後半の録音は,初期の James Carr などの Goldwax と同じサウンド。このライナーには Reggie Young,Tommy Cogbill,Gene Chrisman というミュージシャンの名前が挙げられているが,これに異論のあるシングル・コレクターの方も多いのでは・・・? 許容可能な誤差の範囲内という気もするが・・(^_^;)
プロデューサとしてクレジットされているのは,Charles Chalmers (1. 4. 16.)。

'70 年代の録音にプロデューサとして名前が表記されているのは Dan Greer (3. 9. 17.)。17. にはアレンジャーとして Mabon Hodges がクレジットされていて,ちょうど The Ovations "Hooked On A Feeling" や "Having A Party" とよく似たサウンドになっている。

当時お蔵入りになっていた曲も含めて素晴らしい楽曲ばかりなのに,ほとんど売れず,結局,彼女たちはゴスペルの世界に戻ってしまうわけだが,なまじ中途半端に売れて現役を続けていたら,The Ovations "Sweet Thing" の一部で聴けるような安物のディスコ・サウンドをバックに歌わされていたにちがいない・・・と考えると,ポップの世界から足を洗って幸せだったのではないかとも思ってしまう。

ライナーによると,George Jones のヒット曲である 13. Things Have Gone To Pieces だけでなく,11. Man Around The House もカントリーの曲で,Charles Chalmers は,Candi Staton "Stand By Your Man" と似たスタイルで曲を仕上げようとした・・・ということで,このアルバムでも,Country Music からの直接・間接の影響を聴き取ることができる。


Stax 時代の作品のうち3曲は,最近リマスターされた ↓ に収録されている。
◎ "The Complete Stax/Volt Singles: 1959-1968, Volume 3" [Atlantic 7 82218-2]
16. Big Party
● "The Complete Stax/Volt Singles: 1959-1968, Volume 4" [Atlantic 7 82218-2]
3. In My Heart 14. My Lover

おそらくかなり良い音になっているのだろうとは思うが,コレを買い換えるのは,さすがにツライ。
ばら売りもあって,そちらもリマスターされているらしいのだが,ライナーが一新されて情報が追加されているようなら,・・・(^_^;)
○ V.A. "The Complete Stax-Volt Singles, Vol. 1"
http://www.amazon.com/dp/B000NA2ALO/
2007年6月7日 20時04分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| Past MUSIC in 2007 / BEST 10 CDs in 2007 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/522/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2007年05月09日(水)
Something to Shout About?
Five Blind Boys Of Mississippi "Something to Shout About? ...from the Golden Age Of Gospel" [Peacock/SHOUT! SHOUT 34]

1. Something to Shout About 2. Time Is Winding Up 3. Our John Saw the Number 4. Oh Why 5. Father I Stretch My Hands to Thee 6. Jesus Rose 7. Leaning on Jesus 8. Where There's a Will (There's a Way) 9. Just a Little While 10. Waiting at the River 11. What Is an Album
12. Our Father
13. Coming Home
14. Song of Praise
15. Save a Seat for Me
16. There's No Need to Cry
17. Certainly Lord
18. Somebody's Knocking
19. Walk Together Children
20. Leaning on the Everlasting Arm
21. Someone Watches
22. That Awful Hour
23. Don't Give Up

"Precious Memories" [PLP-102] と "Father I Stretch My Hands To Thee" [PLP-113] を2on1にした Five Blind Boys Of Mississippi の CD。
曲順が一部変更されていた。
http://www.bsnpubs.com/abc/peacock.html


12.〜 14. の3曲は重複してしまうが,15.・ 16. (1956) と 17.〜 23.(1959) は,あの ありがたいアルバム には収録されていない,Archie Brownlee 師在籍時の曲。(23. は,Lloyd Woodard のナレーションのみ)
既に CD 化されていた曲もあるが,これも,ケチを付けるとバチが当たってしまいそうな,ありがたいアルバム。
Acrobat 盤のような盤起こしではない(?)ためか,音も良い。


1.〜 11. で,リードをとる Henry Johnson も決して悪くは無く,彼が在籍していたころのビデオを YouTube で見ることができるのは,ありがたい。
http://www.youtube.com/results?search_query=blind+boys+of+mississippi
2007年5月9日 22時20分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| Past MUSIC in 2007 / BEST 10 CDs in 2007 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/498/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2007年03月12日(月)
Dylanesque
Bryan Ferry "Dylanesque" [Virgin/EMI TOCP-66669]

1. Just Like Tom Thumb's Blues
2. Simple Twist Of Fate
3. Make You Feel My Love
4. The Times They Are A-Changin'
5. All I Really Want To Do
6. Knockin' On Heaven's Door
7. Positively 4th Street
8. If Not For You
9. Baby, Let Me Follow You Down
10. Gates Of Eden
11. All Along The Watchtower

前作 "Frantic"(2002) でも Dylan の曲を2曲採り上げていたし,ソロ第1作 "These Foolish Things"(1973) や第2作 "Another Time, Another Place"(1974) でも1曲ずつ歌っていたので,Bryan Ferry は Bob Dylan が好きなのだろうとは思っていたが,今回の新作は,全曲 Dylan のカバー。

Bryan Ferry は Bob Dylan に一度も会ったことがなく,もし会ったら "I hope you don't mind." と言うつもりらしいが,このアルバムを聴いた Dylan が,"I don't mind." と言ってくれるかどうか・・・?

このアルバムにおいて,Dylan の曲は単なる素材としてしか扱われておらず,完全に Bryan Ferry のスタイルで歌われ,演奏されている。
そこには Bob Dylan に対するリスペクトや憧れなどは感じられず,むしろ,アメリカン・ルーツ・ミュージックを具現化する巨人に対する対抗心のような感情さえうかがえる。
それは,たかだか数百年の歴史しか持たないアメリカに対する,かつての宗主国であるイギリスの誇りみたいなものかもしれない。
ただ,Bryan Ferry 自身は,それが単なる空威張りに過ぎないことを十分自覚していて,その虚しさを胸に抱きながら歌う歌には,Bob Dylan のオリジナルからは決して味わうことのできないセンチメンタリズムが漂っている。

最近の YouTube の充実度(?)は凄まじく,このアルバムからのビデオ・クリップも早速アップされてい・・・たのだが,This video has been removed due to terms of use violation. ということで,アッという間に削除されてしまった (^_^;)
今のところ残っているのは,↓ だけのようだ。
"Positively 4th Street"
http://youtu.be/6RJKWIeHz0c



↓ では,Marlene Dietrich の大ヒット曲だったという "Falling in Love Again" のあと,"A Hard Rain's A-Gonna Fall" を歌っているが,客席には Bob Dylan の姿があり,ほとんど苦虫を噛み潰したようなしかめっ面をしているけれども,最後のほうで少しだけ苦笑いをしているように見える。"I don't mind." と思っていただろうか・・・?
Bryan Ferry - Stockholm, Sweden 2000
http://www.youtube.com/watch?v=azCOL5IQM0M

1973年当時の "A Hard Rain's A-Gonna Fall" のビデオもアップされているが,これは今見ると,かなり不気味で,さすがにちょっと気持ちが悪い・・・(^_^;)
A HARD RAIN'S A-GONNA FALL - BRYAN FERRY (1973)
http://www.youtube.com/watch?v=JYP3NKOr98U
2007年3月12日 22時27分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| Past MUSIC in 2007 / BEST 10 CDs in 2007 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/351/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2007年03月03日(土)
Lucinda Williams "West"
Lucinda Williams "West" [Lost Highway UCCU-1146]

僕の貧弱なボキャブラリでは形容の仕様が無いほど素晴らしいアルバム。
彼女が作りたかったという「成熟しているけれどもヒップなアルバム」になっているのではないか?

今どんな音楽が流行しているかとか,誰がグラミー賞をもらったかなどには全く興味が無いけれども,既にカントリー,フォーク,ロックという部門で受賞している Lucinda Williams が,このアルバムでどの部門のグラミー賞を受賞するのかは,気になる。
ちょうどほぼ同世代で,同じように Blues や Soul や Rock など,いろいろな音楽を聴いて育ってきたのだろうな・・・と共感できる部分が多く,最近 Country を聴き始めたことも,その共感できる範囲を広げてくれたようだ。

日本盤には,"Live @ The Fillmore" でバックを務めていたバンドによるデモが,2曲だけだがボーナス・トラックとして収められていて,本番と聴き比べることができるようになっている。ボーカルは,本当に,デモのものがそのまま使用されたらしい。


Norah Jones の新作 "Not Too Late" もほとんど同時に入手して聴き始めたのだけれども,年齢が二回り近く違っているので仕方がないとはいえ,成熟の度合いでは全く話にならず,Lucinda のアルバムを聴くほうが圧倒的に多い。
恋人といちゃつきながら仲良しのバンドで和気藹々と録音したアルバムと,母親を亡くし恋人とも別れた状態で新しいプロデューサやミュージシャンを迎えて録音したアルバムという違いもサウンドに表れているように思う。
それにしても,Norah Jones のアルバムが1作目をピークにしてだんだん生ぬるくなっているように感じてしまうのは,僕の気のせいか・・・?


Lucinda Williams と Norah Jones は,Keith Richards との3ショットの写真がある。
http://www.keithrichards.com/index_flash.html
Gallery → Sets - 10
July 2004 'Return to Sin City: A Tribute to Gram Parsons' Concert
↑ のコンサートで,キースが Norah と歌った "Love Hurts" は,絶品だった。これを見て,キースというミュージシャンに,また惚れ直してしまったと言っていい。
Norah Jones & Keith Richards - Love Hurts
http://www.youtube.com/watch?v=inc3d2LudEA

Lucinda Williams も "Love Hurts" を歌ったことがあり,そのデュエット・パートナーは,Little Milton 。
◎ Little Milton "Welcome To Little Milton" [MALACO MCD 7500]
http://music.barnesandnoble.com/search/product.asp?z=y&EAN=048021750023&itm=5
Little Milton 唯一のグラミー賞ノミネート作品らしい。いつもより余計にお金をかけて,豪華なゲストに参加してもらいました・・・という,賞狙いが見え見えの企画アルバムで,内容はもう一つ。
ただ,Lucinda が Donnie Fritts と "Breakfast In Bed" をデュエットしていたときは,代わりにオレが・・・とも考えたが,相手が Little Milton では,出る幕が無い (^_^;)
2007年3月3日 10時40分 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
| Past MUSIC in 2007 / BEST 10 CDs in 2007 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/350/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2007年02月05日(月)
Oh, My Nola
Harry Connick, Jr. "Oh, My Nola" [Columbia 82876 88851 2]

1. Working In A Coal Mine 2. Won't You Come Home, Billy Bailey? 3. Something You Got
4. Let Them Talk
5. Jambalaya (On The Bayou) 6. Careless Love 7. All These People 8. Yes We Can 9. Someday 10. Oh, My Nola 11. Elijah Rock 12. Sheik Of Araby 13. Lazy Bones 14. We Make A Lot Of Love 15. Hello Dolly 16. Do Dat Thing

「天は二物を与えず」と言うが,この Harry Connick, Jr. は,二つどころか三物も四物も,天賦の才能・資質を兼ね備えた上に育ちも良いという「ズルイ」男。
公式サイトも2種類ある。
http://www.hconnickjr.com/
http://www.harryconnickjr.com/

一昨年末から昨年始めにかけてよく聴いていたが,その後 ↓ のようなスタンダード集は購入したものの,
◎ Harry Connick, Jr. "Songs I Heard" [Columbia CK 86077]
◎ Harry Connick, Jr. "Only You" [Columbia CK 90551]
Branford Marsalis と共作したジャズや,Broadway で上演した作品を CD 化したアルバムにはちょっと手が出ず,遠ざかっていた。

今回の新作は,'90年代半ばの "She" や "Star Turtle" 以来,久しぶりに N.O. Funk が演奏されている上に,Hank Williams の曲もカバーしているということで,発売されてからすぐに入手し,愛聴している。
タイトル中の Nola は,New Orleans, LouisiAna。
その中でも特に気に入っているのが,サザン・ソウルとして歌われることもある "Let Them Talk"。

◎ Little Willie John "The King Sessions 1958-1960" [ace/KING CDCHD 1061]
 これがオリジナル。"Fever","Talk To Me" などと並ぶヒット曲。1959年の作品。
□ Mitty Collier "Shades Of A Genius" [Chess CH 91520]
 1964年の作品。プレイヤーの埃を払ったおかげで,久しぶりに聴くことができた LP の内の1枚。
◎ Bobby Patterson "Soul Is My Music: The Best of Bobby Patterson (2 CDs)" [sundazed SC 11105]
 Bobby Patterson and The Mustangs として1967年に発表されている。モノローグが印象的で,いかにもサザン・ソウルという仕上がり。
◎ Z.Z. Hill "The Complete Hill Records Collection / UA Recordings, 1972-1975 (2 CDs)" [Capitol 8 36296 2]
 1974年の作品。この時代,Z.Z. Hill は Allen Toussaint の元で Meters をバックに録音している曲もあって,まんざら N.O. と無関係というわけでもない。
◎ Ann Sexton "Anthology" [Soul Brother SBPJ 20]
 これも '70 年代初めの作品。"You're Letting Me Down" という全く異なった曲名だが,これも一種のアンサー・ソング?
以上のほか,James Brown や Gwen McCrae もカバーしていて CD 化されているが,Johnny Adams や Billy Young などは CD 化されておらず,「泥沼」に埋もれてしまっているのは残念・・・(^_^;)


ただ,Harry Connick, Jr. は,James Booker がこの曲を書いたと思っていたほど,James Booker のバージョンが好きだったらしく,彼のライブ・ソロ・レコーディングを参考にアレンジしたそうだ。
その James Booker のバージョンは,手持ちの CD には収録されていなかったのだけれども,中古ショップで手ごろな値段のものがすぐに見つかった (^_^)v
◎ James Booker "A Taste of Honey: Live In New Orleans, 1977 (2 CDs)" [Night Train NTI CD 2006]
 ちょうど,"Nine Pound Steel" を歌う Snooks Eaglin と印象が非常によく似ているのは,やはり同じ New Orleans 出身だからだろうか?
2007年2月5日 22時29分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| Past MUSIC in 2007 / BEST 10 CDs in 2007 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/345/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません