ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2009年01月03日(土)
Little Milton "Blues 'N Soul"
Little Milton "Blues 'N Soul" [stax SCD-8518-2]

1. Woman Across The River
2. Behind Closed Doors
3. Sweet Woman Of Mine
4. Worried Dreamer
5. How Could You Do It To Me
6. You're No Good
7. Tain't Nobody's Biz-Ness If I Do
8. Hard Luck Blues

年が新たになって最初の記事ということで,初心にもどって,このブログ・タイトルの もう一つの元ネタ となった,1974年リリースの Little Milton のアルバムの御紹介。

1934年生まれで,10代半ばには Sonny Boy Williamson II のバックでギターを弾き,'53年には Memphis の Sun レコードからデビューし,St.Louis の Bobbin から Chicago の Chess に移り,Little Willie John の "All Around The World" を改作した "Grits Ain't Groceries"(Black Singles: 13,Pop Singles: 73) や,自身最大のヒットとなる "We're Gonna Make It"(1965,Black Singles: 1,Pop Singles: 25) でその地位を確立した後,'71年に Stax に移籍して1974年にリリースしたのが,このアルバム。

1. Woman Across The River
 オリジナルは Johnnie Taylor で,アルバム "Who's Making Love"(1969) の収録曲だが,'73年に Freddie King がアルバムのタイトル曲として録音している。そのアルバムは,Black Albums: 54,Pop Albums: 158。一般的なレコード屋さんなら Johnnie Taylor は Soul,Freddie King は Blues のコーナーに置いてあるだろうから,このあたりからして,すでに Blues'N Soul かも・・・(^_^;)
2. Behind Closed Doors
 Charlie Rich の大ヒット曲で,Country Singles: 1,Pop Singles: 15。 ジャケ写右上の黄色い円の中には Includes: Behind Closed Doors とある。こんな風にわざわざ表示してあるのは,Little Milton のファンの中にはカントリーのファンも多く含まれていたということなのだろうか ?
4. Worried Dreamer
 ライターとして,B.B. King がクレジットされている曲。シンガーとしては,個人的には,B.B. よりもはるかに Little Milton のほうが好きなんですが・・・(^_^;)
6. You're No Good
 Linda Ronstadt のバージョン(1975, Pop Singles: 1) でおなじみだが,最初に録音(1962) したのは,Dee Dee Warwick。彼女は去年10月に亡くなったらしい・・・R.I.P. そのオリジナルは ↓ の編集盤に収録されている。
◎ "Got A Good Thing Going: 25 R&B Radio Hits of the 60s" [Sequel NEM CD 785] -1996
ほかに,Betty Everett も歌っている(1964, Black Singles: 51,Pop Singles: 51) そうだが,未聴。Linda Ronstadt のバージョンでコーラスを担当していたのは,Clydie King。
8. Hard Luck Blues
 オリジナルは,Roy Brown のベスト・セラー(1950)。

3. Sweet Woman Of Mine と 5. How Could You Do It To Me は,Little Milton の自作曲。
7. Tain't Nobody's Biz-Ness If I Do は,Sam Cooke も歌っている大スタンダード。

全体を通して聴くとアルバム・タイトルほどの Soul 色はなく,Stax サウンドをバックにした非常にモダンな Blues というのが,個人的な印象。このアルバムには収録されていないが,Stax 時代の名曲として定評のある "Walking the Back Streets and Crying" も,プロデューサである Al Jackson が持ち込んだハチロク風のファンキーなビートをバックに歌われていても,やっぱり Blues 。・・・と言っても,どこまでが Blues でどこからが Soul なのか,きちんと整理して説明できるわけでもないのだが・・・(^_^;)

この Stax の後,所属した TK で Sam Cooke "Sugar Dumpling" をカバーしているのは,紹介済み。同じ時代に O.V. Wright "You're Gonna Make Me Cry" も歌っている。
その後,Malaco に移って10枚以上ものアルバムをリリースしていて,いろいろな曲を取り上げて歌っているが,その中に "Let Them Talk" もあった。
◎ "Strugglin' Lady" [MALACO MCD 7465] -1992

最後のアルバムとなった ↓ をプロデュースしていたのは,Howard Tate の新作 と同じ,Jon Tiven。
◎ "Think of Me" [Telarc Blues CD-83618] -2005
2009年1月3日 15時07分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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