ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2010年11月17日(水)
"浅川マキ II"
浅川マキ "浅川マキ II" [東芝EMI TOCT-6557]

1. 少年 (作詞:浅川マキ/作曲:浅川マキ)
2. 眠るのがこわい (寺山修司/下田逸郎)
3. ジン ハウス ブルース (浅川マキ/H.Troy-F.henderson)
4. 花いちもんめ (寺山修司/山木幸三郎)
5. ゴビンダ (Traditional)
6. 少年 (part 2) (浅川マキ/浅川マキ)
7. めくら花 (藤原利一/浅川マキ)
8. 雪の海 (喜多条忠/山木幸三郎)
9. 港の彼岸花 (浅川マキ・なかにし礼/鈴木薫)
10. 私が娼婦になったなら (寺山修司/山木幸三郎)
11. ゴー ダウン モーゼ (Traditional 黒人霊歌)
12. 朝日のあたる家 (浅川マキ/Traditional)

1971年に発表された,浅川マキの2nd アルバム。廃盤のままでプレミアがついた状態では紹介しにくかったが,来年1月19日に紙ジャケット仕様でリイシューが決定した・・・(^_^)v
同時にリリースされるのは,デビュー作の "浅川マキの世界"(1970) から,"寂しい日々"(1978) までの10枚。いずれもアナログ盤が手元に残っているが,それらは売るのがもったいなかったというわけではなく,もうボロボロで帯も無く,買い叩かれるのが目に見えていたから・・・(^_^;)

最近 『レコード・コレクターズ』 誌で特集されたり,別冊が発行されたりしている「日本のロック/フォーク・アルバム・ベスト100」では,デビュー・アルバムがランクインしているけれども,個人的には,この2枚目のほうに思い入れが強い。2バージョン収録されている '少年' は,当時の愛唱歌だった。まだ20代だったマキさんの,意外に明るい歌声を楽しむことができる。

先日リリースされた 「オフィシャル・ベストアルバム」 ↓ に入っている '少年' は,この次の "MAKI LIVE"(1972) に収録されていたライブ・バージョン。
● 浅川マキ "Long Good-bye (2 CDs)" [EMI TOCT 26998-99]
2010年11月17日 19時47分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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Aaron Neville "Devotion"
Aaron Neville "Devotion" [tell it/EMI EGD 20381]

1. Mary Don't You Weep (Traditional)
2. Jesus Is a Friend of Mine (Sammy Burfect, A.Neville)
3. Banks of the River Jordan (Traditional)
4. What Would Jesus Do? (A.Neville, S.Lindsey, B.Walsh)
5. Singing You a Prayer [Duet with Ivan Neville] (I.Neville, M.Greb)
6. There Is Still a Dream [Duet with Rachael LampaDuet] (D.Mullen, J.Stober)
7. By Heart, by Soul [Guest Voclas by Avalon] (S.Lewis, P.Sillas)
8. Bridge over Troubled Water (P.Simon)
9. Morning Has Broken (E.Farjeon)
10. Were You There? (Traditional)
11. Jesus Loves Me (Traditional)
12. I Shall Be Released (B.Dylan)

Aaron Neville が2000年にリリースした,ポップでモダンなゴスペル・ソウルの傑作。
新作 "I Know I've Been Changed" のライナー中のインタビューで,Aaron はこのアルバムを 'my first gospel project' と表現していた。

Linda Ronstadt とデュエットした 'Don't Know Much'(Barry Mann, Tom Snow, Cynthia Weil) が大ヒット(Hot 100: 2, 1989) したのをきっかけに,Neville Brothers の活動とは別に A&M とソロ契約を結び,アダルトなポップ・ソウルのアルバムを5枚(クリスマス・アルバム1枚を含む) 発表した後,EMI のゴスペル・レーベルに移籍してリリースしたのが,この "Devotion"。

1. 3. 10. 11. がトラディショナルなゴスペル曲,8. 9. 12. はゴスペルとして歌われることもあるポップ・ナンバー,その他が新作(?) という構成になっている。
1. Mary Don't You Weep  Swan Silvertones のバージョンの後半アドリブ部分にあった 'I'll be a bridge over deep water if you trust in my name.' から Paul Simon が 'Bridge Over Troubled Water' を書いたという話がある。(p.155 『ゴスペル・サウンド』アンソニー・ヘイルバット 著,ブルース・インターアクションズ 刊)
この Aaron のバージョンでは,コーラスの一人が同じように 'I'll be ....' と歌っている。
◎ The Swan Silvertones "Singin' In My Soul (Japanese version)" [VeeJay/P-Vine PCD-5262] -1997

2. Jesus Is a Friend of Mine  前半の長いモノローグは,おそらく Aaron Neville の懺悔。prisoner とか Jail などという単語がたびたび聞き取れる。『魂の宿る街ニューオーリンズから -ネヴィル・ブラザーズ自伝- 』を読むと,Aaron に限らず,Neville Brothers の全員は,とんでもないワルばかり。Aaron が加わっていた窃盗団のボス Larry Williams あたりに比べるとチンピラだが・・・(^_^;)
内容が気になったので,この曲の収録されている日本編集盤も購入してみたが,残念ながら歌詞は省略されていた。
◎ "Gospel Roots" [Capitol/EMI TOCP-66210] -2003

3. Banks of the River Jordan Traditional とクレジットされているが,AMG では,このタイトルで検索しても見当たらない。いかにもゴスペルらしい曲調で,どこかで聞いたような気もするのだが・・・?

5. Singing You a Prayer  デュエットしている Ivan Neville は,Aaron の息子。この曲の共作者,プロデューサとしてもクレジットされている。Ivan は,まもなく初のソロ・ベスト・アルバムがリリースされるキースのバンド The X-pensive Winos の一員だったことがある。
○ Keith Richards "Vintage Vinos" [Mindless Records ]
◎ Ronnie Wood "I Feel Like Playing (+2)" [Ward/eagle VQCD-10201] -2010
↑ 久しぶりに元気な姿を見せてくれたロニーの新作でも,半数の曲でキーボードを弾いてくれている。

6. と 7. は,Aaron が他のシンガーのアルバムにゲスト参加した楽曲を収録したもの。6. は Rachael Lampa という若い女性シンガー,7. は Avalon というコーラス・グループ(男2女2) との共演。CCM(コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック) というジャンルに含まれるらしい。どちらもかなりポップで,特に 7. は,豪華絢爛なサウンド。こういう曲ばかりを続けて聴くと胸やけをしてしまいそうだが,このアルバムの流れの中ではそれほどでもない。慣れてくると,目くるめく華麗なアレンジが,むしろ快感になってくる。

8. Bridge over Troubled Water  この Aaron のバージョンを聴いてから,当時カラオケで何度か挑戦したことがある。かなり評判は良かったような・・・(^_^;)

9. Morning Has Broken  Cat Stevens のほかにもいろいろなシンガーが歌っている名曲。この Aaron の歌声は 「美しい」 としか形容の仕様が無い。

10. Were You There? 11. Jesus Loves Me  10. は Sam Cooke and the Soul Stirrers で,11. は The Five Blind Boys of Mississippi でおなじみの曲。Aaron の声は,やはり美しい。

12. I Shall Be Released  このアルバムを締めくくるのは,ベタに,Bob Dylan の曲。Dylan は Aaron Neville について「世界でも有数のシンガーで,体つきは戦車のようにたくましいが,天使のような声,迷える魂を救うことができる声を持っている。(中略) アーロン・ネヴィルの歌は,狂った世界に正気を呼びもどせそうなくらい,深く精神に語りかける。」と,書いている。(p.217 『ボブ・ディラン自伝』 菅野ヘッケル 訳,ソフトバンク クリエイティブ 刊)

2010年11月17日 00時19分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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