ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2010年05月24日(月)
"Live on the Sunset Strip"
Otis Redding "Live on the Sunset Strip (2 CDs)" [Stax STX-32046]

Disc I:
1. Security 2. Just One More Day 3. These Arms Of Mine 4. Satisfaction 5. I Can't Turn You Loose 6. Chained And Bound 7. Respect
8. I'm Depending On You 9. I Can't Turn You Loose 10. Satisfaction 11. Chained And Bound 12. Just One More Day 13. Any Ole Way
Disc II:
1. I've Been Loving You Too Long (To Stop Now) 2. Satisfaction
3. Your One and Only Man (Destiny) 4. Security 5. Good To Me 6. Respect 7. Chained And Bound 8. Mr.Pitiful 9. Satisfaction 10. Ole Man Trouble 11. I Can't Turn You Loose 12. A Hard Day's Night 13. These Arms Of Mine 14. Papa's Got A Brand New Bag 15. Satisfaction

Otis Redding が,1966年4月に The Whisky A Go Go, West Hollywood で行ったライブの模様を記録したアルバム。
ライナーなどには four-night stand とあるが,このアルバムには4月9・10日の Show 2, Set 3 (I-1.〜 7.), Show 3, Set 1 (I-8.〜 II-2.), Show 3, Set 2 (II-3.〜 15.) が収録されているので,1日目(7日) はリハーサルだった?
ブックレット中(p.13) の当時のポスターを再現したもの(?) にも,April 8th, 9th And 10th, 1966 と表示されている。

Rolling Stones のカバー 'Satisfaction' を2度歌っているセットがあるのは,Otis にとって,それが最新のヒット・シングルだったから。2月にリリースされて,R&B Singles: 4, Hot 100: 31 を記録している。
前座を務めていたのは,Rising Sons だったそうだ。リーダーだった Taj Mahal の談話もライナーに掲載されている。
◎ Rising Sons "Rising Sons featuring Taj Mahal & Ry Cooder" [Columbia CK 52828] -1992
そう言えば,Taj Mahal も 'Mr.Pitiful' を歌っていた。
◎ Taj Mahal "Senor Blues" [Private 01005-82151-2] -1997

Otis のマネージャーだった Phil Walden の話によると,当時 Bob Dylan が,Otis に 'Just Like A Woman' を聞かせてカバーしてもらいたいと言ってきたそうだ。ストーンズやビートルズの曲をカバーしているのに,自分の曲を歌わないことが不満だったのだろうか? Otis が歌わなかったのは,Dylan's song was too wordy. と考えていたかららしい。


The Whisky A Go Go でのライブは,過去に2回 CD 化されている。
◎ "In Person at the Whisky A Go Go" [Atlantic/Rhino R2 70380] -1968
◎ "Good To Me Recorded Live At The Whiskey A Go Go Vol 2" [Stax/P-Vine PVCP-8106] -1993

気になるのは,それらとの重複だが,↑ の2枚の CD のライナーには,何日の何回目のセットか明記されておらず,手持ちの資料としては,↓ に収録された一部の曲のデータがあるだけ。それに基づいて曲目リストを作ってみたのだが・・・ → OR_Live.xls
◎ "Otis!: The Definitive Otis Redding (4 CDs)" [Atlantic/Rhino R2 71439] -1993
いざ聴き始めると,Otis の声のパワーに圧倒されて,まだ,落ち着いて他のバージョンと聴き比べられるような状態ではない・・・(^_^;)
また,データ上で同じセットであると思われる曲でも,今回の CD では従来盤に比べて Otis のボーカルがかなり強調されているため,迫力が増している。
それぞれのセットを完全収録しているということで,曲間の聴衆との会話もそのまま残っているが,従来盤で耳障りだったトランペットの調子っぱずれの音についてはかなり手が加えられているようで,さほど気にならなくなっているのはありがたい。


● "Live In London & Paris" [Stax UCCO-4051] -2008
この翌年に収録されたヨーロッパでのライブ録音 ↑ に比べると,Otis の声そのもののパワーは,このアルバムの方が上回っている。のどの調子も良いようだ。
バックの演奏も,The MGs with the Mar-Keys の熟練してタイトなサウンドに比べると拙いが,「若さ」という勢いがある。

いくら 「音韻」派 のぼくでも,このアルバムは,大きなスピーカを使って大音量で聴いてみたくなった。
2010年5月24日 20時34分 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
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