ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2008年12月04日(木)
Darlene Love "So Much Love"
Darlene Love "So Much Love: A Darlene Love Anthology 1958-1998" [ace CDCHD 1169]

24. A Change Is Gonna Come

New York のスタジオ・セッションにおける The Sweet Inspirations と同じような役割を,Los Angeles で果たしていたのが,この Darlene Love を含む The Blossoms というグループ。"Everybody Loves To Cha Cha Cha" のコーラスも彼女たちで,Sam Cooke が出演したこともある TV 番組 Shindig の resident singers でもあった。

後に女優として活躍する(映画 Lethal Weapon シリーズのレギュラーで,主人公の一人である黒人刑事の妻役など) くらいだからルックスに問題はなかったと思われるのだが,影武者として The Crystals "He's A Rebel"(Pop Singles: 1,Black Singles: 2) のリード・シンガーを務め,それがきっかけで,Phil Spector の Phillies レーベルに所属している。
Phil Spector の元で本人名義の作品もいくつかリリースするが,たいしたヒットは出せず,勝ち気な性格のため Phil Spector に逆らって干されてしまうようなこともあったらしい。当時のことを根に持つ Darlene Love は,ギャラの支払いをめぐって Phil Spector を訴えたりもしている。
この CD に収録されている "All Alone On Christmas"(映画 Home Alone 2 のサウンドトラック) は,ライナーによると,当初 Phil Spector の作品である "Christmas (Baby, Please Come Home)" を歌うように依頼されたが,I was sick of making money for Phil Spector. と言って断り,そのために Steven Van Zandt が作曲を依頼されたのだそうだ。

"A Change Is Gonna Come" は,1997年12月30日のコンサートをライブ録音したもので,promotional picture CD としてリリースされたアルバムに収録されていたバージョン。
○ Darlene Love "Age Of Miracles" [LoveLink LSI9810]
1938年生まれだから当時60歳近かったということになるが,年齢を感じさせない迫力ある歌唱で,バックのバンドの演奏もツボを押さえていて,なかなかのもの。


この CD には Phil Spector がプロデュースした作品は含まれておらず,"He's A Rebel" もオリジナルではない再録バージョン。ただし,Goffin/King の作品で Bill Medley(Righteous Bros.の顔の長いほう) がプロデュースしたアルバム・タイトルの "So Much Love" や,Jack Nitzche と Jackie DeShannon の共作曲で Jack Nitzche がプロデュースとアレンジを担当した "Let Him Walk Away" など,貴重な未発表曲も3曲収録されている。

Phil Spector の作品を集めたベスト盤 CD もあるが,廃盤になっているらしく,未入手。
○ Darlene Love "The Best Of Darlene Love" [Abkco 7213]
2008年12月4日 06時47分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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