ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2007年07月14日(土)
Every Day I Have To Cry (Some)
この曲を検索して,ココにたどり着いた方がおられたので・・・。

作者は Arthur Alexander だが,ヒット・チャートに登場したのは Steve Alaimo のバージョン。1963年,Pop で最高46位。
◎ Steve Alaimo "50s - 70s (2 CDs)" [Henry Stone HSM 5003-2]
Side II: 5. Every Day I Have To Cry
この CD は,Henry Stone Music のカタログ・ページで,Benny Latimore "The Early Years" の横に表示されていて,ずっと気になっていた。
Steve Alaimo は,その Latimore のプロデューサでもあり,O.V. Wright がカバーした "Let's Straighten It Out" はもちろん,あの "Jolie" では Al Kooper と共同でプロデュースしている。
この Steve Alaimo という人は,非常にケッタイな,訳の分からん,つかみどころの無い人物。
'50年代末から '70年代にかけて発表した曲を自選したというこの "50s - 70s" というアルバムに収録されている曲には,・・・。
Side I: 2. I Don't Know   The Blues Busters という Ska/Reggae グループの曲。'60年代初めに Steve Alaimo が Checker からリリースした2枚の LP は,スカ・マニアの間で高値で取り引きされているらしい。
9. Blowing In The Wind   Copa での Sam Cooke をそのままなぞったような歌い方。
12. You Don't Know Like I Know   この曲を歌っているビデオが YouTube にアップされている。
15. Denver   Penn/Oldham の作品。Scepter 時代の Ronnie Milsap が採り上げているほか,未入手だが Clyde McPhatter が歌っていて,そのバージョンが収録されているコンピ盤のタイトルは "Bubblegum Soul"。
Side II: 2. I'm Thankful   "Clean Up Woman" の Betty Wright とのデュエット曲。作者のクレジットは,Alaimo, Cooke, Alexander。Kags Music が管理しているので,この Cooke は Sam Cooke に間違いなさそうだが・・・?
11. Nobody's Fool   Dan Penn の最初のソロ・アルバムのタイトル曲。
17. Melissa   なぜか,この曲だけ CD や Henry Stone Music のサイトに作者のクレジットが無いが,Gregg Allman との共作曲。バックで,スライドギターが聴こえるのだが・・・?
・・・などなど。
Steve Alaimo は,シンガーとして以外にも,TV ショーの司会者,レーベルやスタジオのオーナー,プロデューサ,映画俳優などもやっていて,いわゆる多芸で多才な人なのだろうが,この CD を聴いていると,ただ単に,移り気で落ち着きの無い,気まぐれなだけの人間のようにも思える・・・(^_^;)

◎ Bee Gees, The "Bee Gees 1963-1966" [Newsound 2000 NST214]
Steve Alaimo は,この Bee Gees にも関わりがあったようだが,これはオーストラリア時代の録音なので,直接の関係は無さそう。
Beatles やストーンズを見習って Arthur Alexander の曲をカバーしたのだろうか?

◎ V.A. "Adios Amigo: A Tribute To Arthur Alexander" [Razor & Tie RT 2814]
Arthur Alexander の没後にリリースされたトリビュート盤でこの曲を歌っているのは,Graham Parker。

ポップの分野では,ほかにもいろいろなシンガーがカバーしているが,Soul/R&B でも,この曲を歌っているシンガーがいる。
昨年 CD 化されたアルバム には収録されなかったが,Lattimore Brown が歌っていて,P-Vine 盤の LP などで聴くことができる。
Phil Spector がプロデュースした↓で,Tina Turner が歌うバージョンもある。
◎ Ike & Tina Turner "River Deep - Mountain High" [A&M 393 179-2]


Arthur Alexander 本人の歌っているバージョンも CD 化されている。
◎ "The Ultimate Arthur Alexander" [Razor & Tie/Buddah RE 2014]
これに収録されているのは,1975年に再録音されたバージョンで,'60年代初めに "Anna" などと同じセッションで収録されたものは,リリースされたことがない?

◎ "Lonely Just Like Me" [Elektra Nonesuch 9 61475-2]
1993年リリースの復活アルバム。廃盤になっていたようだが,Hacktone Records というレーベルからボーナス・トラック付きでリイシューされるようだ。
◎ "Lonely Just Like Me, The Final Chapter"
プレス記事 は,↓ のような一文で始まっているが,
The only songwriter whose songs were covered by The Beatles, The Rolling Stones, Bob Dylan and Elvis Presley was Arthur Alexander.
個人的には,Otis Redding も付け加えておきたい。
◎ Otis Redding "Tell The Truth" [ATLANTIC/Rhino 122-70295-2]
7. Johnny's Heartbreak
2007年7月14日 10時20分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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