ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2007年07月25日(水)
Hits and Rarities
Steve Alaimo "Hits and Rarities" [Marginal MAR 026]

AMG にはデータの無い Made in EEC の CD だけれども,HMV で取り寄せることができた。ただし届いたのは CD 1枚・・・37曲収録されていたが・・・(^_^;)
収録曲のリストと作者のクレジットだけで,ライナー・ノートの無いブートみたいな CD だが,ネット上で検索するとかなり詳細なディスコグラフィがあって,"50s - 70s" の収録曲も含めて,録音年やシングル・ LP の番号もだいたいを知ることができた。

探索中に発見したのだが,ABC-Paramount 時代の作品には ↓ のような LP があった。アルバムのタイトルは当時 Steve Alaimo がホストを務めていた TV 番組名。
○ Steve Alaimo "Where The Action Is" [ABC/ABCS 531] -1965
 Hitch Hike / Don't Let Go / Long Tall Sally / Sweet Little 16 / 500 Miles / Papa's Got a Brand New Bag / Personality / Blowin' In the Wind / All Around the World / Mr. Pitiful / Talkin' 'Bout You

何と収録曲の中には "Mr.Pitiful" が・・・! もちろん CD 化されていないようだが,ぜひとも聴いてみたい。おかげで Steve Alaimo に対する親近感が一気に倍増してしまった。
グッド・センスの持ち主だと思いたいが,Checker 時代に "Every Day I Have To Cry" のヒットに便乗して発売されたアルバムは・・・↓
○ Steve Alaimo "Every Day I Have to Cry" [Checker LP 2986] -1963
 Every Day I Have To Cry / I Don't Want To Cry / My Heart Cries For You / I Cried All The Way Home / Cry Me A River / I Wake Up Crying
 Cry / She Cried / Don't Cry / Cry of the Wild Goose / Cry Myself To Sleep / Don't Let The Sun Catch You Crying

こういうベタな選曲をするということは,とんでもない俗物かもしれない。
彼が出演した映画のうち "Stanley" というタイトルの作品の邦題は 「残酷ヘビ地獄」 で,そのあらすじを読むと,B 級ですらない。こういう映画に出演するとは,やっぱりただの変人・奇人か・・・(^_^;)


CD 化されている曲のリスト(S_Alaimo.xls) を見ていただければ分かるように,"50s - 70s" は '60 年代後半から '70 年代初めにかけての ABC-Paramount や Atco,Entrance( Chips Moman のレーベルの一つ) 時代の作品が中心で,この "Hits and Rarities" は '60 年代前半の Checker 時代の作品が中心。"Anthology" というタイトルの CD もあるが,それはほとんど "50s - 70s" と同じ内容。

"Every Day I Have To Cry" は Nashville 録音で Bill Justis のプロデュース。この時代のプロデューサには Burt Bacharach もいたらしい。

この CD に収録されている曲の中で特に気になるのは,9. Don't Cry 。
タイトルから最初は The Ovations のバージョンを連想したが,曲そのものは,Johnnie Taylor 作の "God Is Standing By" に極めて近い。
◎ V.A. "Sam Cooke's SAR Records Story (Disc 1)" [SAR/abkco 2231-2]
13. God Is Standing By - The Soul Stirrers
この "Don't Cry" の作者のクレジットは,Taylor - Alaimo となっているのだが・・・?
ネット上にいくつかアップされている Steve Alaimo のバイオグラフィを見ても,Johnnie Taylor との接点はなさそうなのだけれども,とにかく顔の広い人物なので,どこかで出会っていた可能性があるかもしれない。

もう1つ気になっているのが,5. Nobody Cries For Me という Dan Penn 作の曲。
Checker 時代の LP ↓ に収録されている曲で,明らかにそれと分かる擬似ライブ仕立て。
○ V.A. "Shindig!" [ABC/ABCS 504] -1964
(This record consists of studio recordings that have the sounds of screaming teenagers mixed in to simulate a live performance. The audience sounds are heard throughout all of the songs.)
 Introductions / Shindig - Shin- Diggers / Share Your Love - Tommy Roe / Love Is a Mystery - Impressions / Scootin' Along - Shin- Diggers / Nobody Cries For Me - Steve Alaimo / The Hurtin' Kind - Tams
 Station Break - Shin- Diggers / Ballin' the Jack - Fats Domino / Let the Good Times Roll - Spats / I'm a Man - Gauchos, Featuring Jim Doval / Why Don't You Let Yourself Go - Sapphires / The Mummy Walk - Shin-Diggers

この数年後の Atco と契約していた時代は,Dan Penn 自身や Chips Moman がプロデュースした曲もあるらしいが,もうこのころから Dan Penn との付き合いがあったのだろうか?

Shindig! と言えば,Sam Cooke が出演したこともある TV 番組。
Betty Wright と歌った "I'm Thankful" は Checker 時代 (1961) にも録音していて,そのころはまだ Sam Cooke が存命中だったわけで,Steve Alaimo と Sam Cooke は TV 番組やコンサートなどで共演したことがあったかもしれず,その時にこの曲を歌わせてくれ・・・というような話をしたのだろうか・・・?
Sam Cooke の DVD "LEGEND" に登場しインタビューを受けていた Dick Clark は,Steve Alaimo がホストを務めていた "Where The Action Is" のプロデューサであり,Steve Alaimo が学生時代に所属していたバンド The Redcoats (ベース担当は Brad Shapiro) のころから関係があったので,Sam と Steve Alaimo は,Dick Clark を通じて面識があった可能性も・・・?


未 CD 化曲のうち気になっているのが,Ronnie Milsap より先に Atco 6561 としてリリースした "Denver" の B 面曲。そのタイトルは "I Do" 。
ネット上では作者の確認ができなかったが,Dan Penn が日本で歌ってくれた,あの曲と同じ曲であることに間違いなさそう だった。
Steve Alaimo - I Do @Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=RgzXo7cMX1Y


その Steve Alaimo の歌を聴いてみたいのはもちろんだが,Ronnie Milsap は "Denver" をカバーした際 "I Do" のほうは歌ってみなかったのだろうか? もし,デモ・バージョンのようなものでも残っているなら,うれしいのだが・・・。
2007年7月25日 21時52分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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