ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2006年11月14日(火)
A Portrait Of Howard
Howard Tate "A Portrait Of Howard" [Solid Ground SG1001]

1. I'll Be Home (Randy Newman)
2. Close To You (Burt Bacharach/Hal David)
3. Homewrecker (Nick Lowe)
4. With You No More (Howard Tate/Steve Weisberg)
5. Gone (Nick Lowe/Chrissie Hynde)
6. How Do You Think It Feels (Lou Reed)
7. One Hit (Steve Weisberg)
8. Every Time It Rains (Randy Newman)
9. Louisiana 1927 (Randy Newman)
10. Dear Lord (Intro) (Steve Weisberg)
11. Dear Lord (Steve Weisberg)
12. Hell (is just a place on earth) (Steve Weisberg)
13. Left For Dead (on hold) (Howard Tate/Steve Weisberg)
14. The Lord Is Listenin' To Ya, Hallelujah (Carla Bley)
15. Every Time It Rains (Interlude) (Randy Newman)
16. Solid Ground (Howard Tate/Steve Weisberg)
17. I'll Be Home [Short Version]
18. Close To You [Short Version]

今年購入した新譜の新録アルバムの中で,予想を裏切って,期待以上に素晴らしかったのが,この Howard Tate の新作。

"Louisiana 1927" を歌っているのは,以前 Gritz さんのところで紹介してもらっていて気になっていたし,2003年の復活アルバムや今年の春に出たライブ盤もまあまあの出来だったので,どうしようかと迷っていたが,その "Louisiana 〜" 以外にも2曲 Randy Newman の作品を採り上げていたことが,最終的な購入の動機となった。

プロデューサである Steve Weisberg という名前を All Music Guide で調べてみると3人いるのだが,このアルバムには Carla Bley が参加しているので,Jazz 畑の人?
ほかに,Nick Lowe や Lou Reed も曲を提供していて,演奏しているのは Elvis Costello’s band The Carla Bley Band のメンバーが中心。

Howard Tate が,その Steve Weisberg と Randy Newman のトリビュート・コンサートで出会ったことが,このアルバムが生まれるきっかけとなったそうだ。
全体がトータル・アルバム的なつくりになっていて,この CD を聴くことによって Howard Tate の人生を追体験できるようになっている。
その内容は,20代後半から30代初めにかけてささやかではあるが成功をつかみ,戻るべき家庭もあった幸せな時代から,その家庭が崩壊しどん底の時代を経て教会に救われ,復活するまでの道のり。
例えば,イントロとエンディングだけだが Lou Reed 自身によるサイケなギターが印象的で,"Like A Rolling Stone" のリフを連想させるタイトルの 6. How Do You Think It Feels は,クラック中毒になりホームレス生活を送っていた時代を表現しているらしい。
9. Louisiana 1927 はカトリーナ以前に録音されていて,このアルバム中ではノアの大洪水のように再生のために神が与えた試練という位置付けになっている。
Aaron Neville が言い換えて歌っていた部分を原詩のまま poor cracker's land と歌っていたので,ちょっとドキッとしたのだが,cracker にはクラック中毒患者という意味もある・・・?


僕のような不信心者には,神様がどうのこうのと歌われてもピンとこないところがあるが,それでも,自分が歌いたい歌を自分が歌いたいように歌う・・・歌えることに対する喜びみたいなものは,十二分に感じとることができた。

Sam Cooke の影響が大きく,実際に Sam の曲をカバーしていることは紹介済みだが,この CD を聴いていて,その声や節回しから思い浮かべたシンガーは,O.V. Wright だった。
● Howard Tate "Reaction" [Turntable/KOCH KOC-CD-9512]
10. Chain Gang

2006年11月14日 20時07分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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